池井戸潤「民王」文春文庫刊
半沢直樹で一世を風靡した著者が一転、銀行とは関係なく、政治の世界を描く。
記憶にも新しい、漢字の読めない総理、酔っぱらい大臣、揚げ足取りのマスコミが登場するがその裏には、奇想天外な巨大陰謀(はじめはそんな感じがするが、全貌が明らかになると意外に小さい)が隠されている。まあ政治エンターテイメントではある。
やはり餅は餅屋というか、池井戸潤は銀行がらみの話がリアリティもあり面白いと納得した次第。しかし彼が言っている、誰の方を向いて政治をしているのか、或いはマスコミは政治の何を評価すべきなのか、といったことは考えさせられた。
明日から月末まで旅行に出ますので、少しの間お休みをします。帰ってきたらまた報告を致します。悪しからずご了承ください。