玉村豊男「晴耕雨読ときどきワイン」中公文庫1993年刊
軽井沢に移住し、さらに東部町に移って、ぶどうの栽培に専念すると言った理想的な農業との関わりを持った著者の随筆集。「旅の手帖」の連載だけあって、軽く、読みやすく、内容も軽井沢生活、外国旅行など洒落たものが多い。
原稿書きと、農作物栽培、知人との交流などほぼ理想的な生活を展開している。彼の良いところは自分で料理もし、畑も耕す。夫人を扶け、自分の仕事も疎かにしない。頭でっかちの文化人ではなく、ワイン好きの実践家である。
こんな生活が出来るのならば、理想的である。