

「じごぼう」(ハナイグチ)
今年は茸が全般的には豊作だという。キノコ採りに出て山で遭難するという事故が引きも切らないが、たしかにキノコ採りにはなにか魔力とも言うべき魅力がある。
茸を探す目を「きのこ眼」と言うそうだが、たしかに上手に探す人は同じところを見ていても次々と探し当てる。しかも人の行かないところについ踏み込みたくなり、より危険な場所に向かってしまう。
私は野生の茸で食用のものは「じごぼう」しか知らないが、散歩の道端にはいろいろな茸が顔を出している。いろいろな表情があって面白い。
10年以上昔に乗鞍高原できのこ狩りをした折、腰につけた籠いっぱいに収穫したが、食用できるかどうかを専門家に識別してもらっったところ、8割方は刎ねられた。それほど食用に適した茸は少ないと言うことである。
松茸も、椎茸も、エリンギも焼いたものが美味しいが、じごぼうは汁かみぞれ和えが美味しい。秋はきのこんの季節でもある。



様々な茸が顔を出す