比較的盛りと思われる2種のバラ
新宿御苑の東の端にテントが立ち、何やら受付があって催し物が開かれている。近づいてみると薔薇の展示会が開催されていた。ゴルフ場に薔薇展、いかにも文明開化の匂いがする。
薔薇には一向に知識も教養もないが、野次馬根性で覗いてみた。東西2つの花壇に分かれ、55品種300本、56品種200本の薔薇を咲かせている。なにかこの世界にも殿堂があるらしく、殿堂入り品種が東西各々9品種あるそうだ。そういえばイギリスの小説で、薔薇の品種改良に入れ込む貴族が登場する作品を読んだことがある。
南側の展示エリアには、女性の名前を付けたものがいろいろあり、イングリッド・バーグマン、とかジーナ・ロロブリジータという名前のバラもあった。
さしずめ日本的に言えば菊花展であろうが、違うのは、菊の方はいずれも満開の鉢が展示されており、名前も歴史上の人物などであるが、薔薇の方はまだ満開とは言えず、盛りを過ぎたものもあり、付ける名前もつい先ごろまで活躍していた女優であることだ。
東西のお国柄を表しているようで面白い。