![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/08/ff8b461babcdcc9bf96b766142089dc3.jpg)
木漏れ日に光る庭の苔の緑が美しい
思い立って日曜日軽井沢まで足を伸ばした。
言わずと知れた、日本を代表する避暑地である。
カナダ生まれの宣教師、アレクサンダー・クロフト・ショウが1888年軽井沢に別
荘を建て、友人達にも彼の地の良さを紹介し、それがきっかけで徐々にこの地に、
別荘を建て、住む人が増えてきたという。避暑と療養に最適だと言っていた。奥
さんも子供も親日家であったらしく、夫婦共青山墓地に眠る。
現在、この地は、大きく分けて、旧軽井沢、中軽井沢、塩沢、追分、の4地区が
中心となっている。今回は旧軽井沢を散策した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/5c/e6274e2002137238e9f1704c6adad118.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/12/cebcefa3b4ae93ffc140b238851eb983.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/51/1eb647369a53a740c99278e5da1f78ac.jpg)
さすが軽井沢である。大きな別荘が多い。門構え、敷地、建物も堂々としている。
管理人や執事がいそうな、本当の金持ちの「ザ・別荘」が立ち並ぶ。チェンソーや草刈機を、住人自ら操るどこやらのものはせいぜい山小屋という印象である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/b3/83d9a2bb5ede3c5dcf9ac4fad19971c3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/82/4dce175e5538132edfb2f3a5295ed6b9.jpg)
雲場池 遊歩道が池を囲む
まず雲場池をめざす。ここの別荘地は1000坪以上の大きな物が多く、木立が鬱蒼
と繁り、苔が庭を覆う。管理人や執事が差配するのふさわしい邸宅が林の中に続
く。鳩山邸もこの近くにあるそうだが、さすが日本を代表する避暑地である。
雲場池は透明な水と鴨が遊ぶ森に囲まれた静かな池だ。夫婦でキャンバスに向かっ
ている人や、ギターを奏でる人が、池の端に居るのも、いい雰囲気だ。
大勢の歩行者、自転車の人々が、散策をしている。レストランはどこも満員。人
が並んでいるところもある。ここは東京圏だ。旧軽井沢銀座通りで待たずに入れ
るイタリアンレストランを見つけ、昼食をとる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/f4/7d4923acf2b272cb8cf4c7f46fad30c6.jpg)
三笠ホテルへの道 落葉松の並木が美しい
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/b2/ff4e5d692ae8acd88551056cfd457690.jpg)
重要文化財 三笠ホテル
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/f5/b4741484c610a4501b29387d0cf9a55a.jpg)
玄関 木製の窓枠がユニークだ
ここから2km歩いて旧三笠ホテル(重要文化財)を見に行く。並木がきれいな
別荘地の中を緩やかに上る。レトロなボンネットバスも走っている。しっとりと
落ち着いた林の中に、木造のホテルはあった。設計、監理、建築のすべてを日本
人が1905年に行った、木造の洋館である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/f7/8d6481e7cfa9ee7509b8c895200df3de.jpg)
フロント とロビー
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/b9/63147633fa5012578794a47422ed5dcc.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/d9/6f251f7fe9ccab2d27a13fc06ada852e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/ae/156b359d2b7382db5971cb2fb204bfe6.jpg)
客室は比較的簡素
明治後期のこの建物は、何故かホッとする郷愁と、必死に国づくりをしていた勢
いを感じる。宿帳に井上準之助などの直筆署名があるのが、この地の歴史を感じ
させる。
このあと、聖パウロカトリック教会の簡素な木造教会、ショー記念礼拝堂、ショー
ハウス、を見、旧軽銀座通りをひやかして、帰る。旧軽銀座は石畳の通りで、人
並みがあふれていた。
軽井沢はさすが日本を代表する避暑地だけあり、鬱蒼とした林、豊富な水流に恵
まれている。道路も整備され、ゴミも落ちていない。別荘の庭にはひんやりした
空気が流れ、緑の苔が木漏れ日に輝く。蓼科に比べ湿気は多い気がするが、土地
の利便性は抜群だ。東京からも近い。ここに人が集まるのは当然だろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/4c/f9c3199f6047b2e854bbe0f5e4c6bb47.jpg)
聖パウロカトリック教会 木造の簡素な小さな教会 本当の信仰はこんなところ
にあるような気がする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/04/705096b608c8086dc17b514190ee3bd5.jpg)
ショーハウス 小さな小学校みたいな、木造の家。個人の別荘としては広い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/30/dabc305e53c3cf39472a7faa4f2c27fc.jpg)
ショウの礼拝堂
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/76/1e0b521925e97e972439bc94f3bf39c7.jpg)
旧軽銀座。さすがに人で賑わう。観光バスも多く到着する。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます