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今回の連休はいつもの山仲間と仙丈岳を目指すこととなった。8月に鳳凰三山へ行ったのだがあえなく敗退したリベンジの意味もある。今回はメンバー7名全員参加で、3033mの仙丈岳に挑戦するという計画だ。久しく3000m級の山には登っていないので、いささか緊張する。
登山口は伊那の仙流荘前。10時5分発北沢峠行きのバスに間に合うように集合。連休初日の好天とあってすごい人出だ。駐車場もほぼ満車。臨時バスが出るほどだ。少し遅れてきた名古屋組は、臨時バスのお陰で無事定刻に発車。仲間と久しぶりの再会を喜ぶ。
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このバスの運転手がまた道中の説明がうまい。発車してすぐ田んぼにある材木とカカシ集団について、「日本一セクシーな材木」と面白いカカシで「なにこれ珍風景」で紹介された。カカシは靴を履いています。と説明。河原や林道の説明、窓から見える峰々の説明もよどみがない。高度が上がるにつれ、紅葉が鮮やかになってきた。白樺、ダケカンバ、桂、山葡萄とキロや赤の彩りが華やかだ。鋸岳、東駒ヶ岳(甲斐駒岳)が間近に迫ってくる。快晴で、山肌が間近に見える。歌宿を経て終点北沢峠へ。
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昼食のおにぎりを食べ、全員で記念撮影をしていよいよ出発。今回はリーダーがトップで歩く。前回の鳳凰三山の教訓か、非常にゆっくり且つ小幅な足取りで、70歳の私に合わせてくれている、ありがたい。樹林帯の中を確実に歩く。
2合目、3合目、と途中休憩を取りながら登り、5合目「大滝の頭」へ到着。ここからは尾根筋の登りから、比較的なだらかな傾斜で谷側に出る。甲斐駒が夕日に映えてくる。ちょっとしたロープ場を2箇所越え、小滝を左に見ながら藪沢小屋(無人)の前を通る。林越しに銀色の馬の背ヒュッテの屋根が見えてくる。我々より下に話し声が聞こえ、谷筋の道を上がってきた人と合流。高山植物保護のためのネット柵が出てくるとまもなく、ヒュッテ着。北沢峠から3時間ほどであった。
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ここは新しい小屋で、水場もある。リーダーのゆっくりとした足取りと、余裕のある工程組のお陰で本日はそれほど疲れず一日目を終えた。予約のお陰で7人が1室となり、和やかな山小屋生活となった。勿論食堂での酒盛りは盛り上がった。皆が持ち寄ったツマミを出しあい、いつもの様に、話題は尽きず、忽ち山小屋で用意されているハイボールは売り切れてしまった程である。
夜中に目が覚め、外に出たら、夕方からの霧は引き、星がたくさん出ており、冷気で瞬きの少ない星明りで足元が見えるほどであった。
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