遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
更新は猫以下の頻度です。

お知らせ

Twitter で更新情報が観られます。やってる方はこちらからフォローどうぞ。
http://twitter.com/gaiki_jp

アテネ到着

2011-10-06 14:25:23 | 行ってきました

地下鉄の駅シンタクマの前は国会議事堂

最近ギリシャ危機でアテネのデモ風景がよく報道される。いかにも騒然としてい
るが、実際はそうでもないのんびりしたものであった。 
6/19日のことであるが、我々もデモの真っ只中に遭遇した。

アテネ空港到着は6時30分。まだ日は高い。タクシーで市内のホテルへ向かう。
タクシー乗り場で何やら運転手がが喋りかける。どうやら市内はストライキなの
で途中から地下鉄で行けといっているようだ。途中の閑散とした地下鉄駅乗り口
で降ろされる。指を広げ5番目の駅で降りれば、目的のホテルへ着けるという。
料金だけは規定の40EUROとられる。初めての土地で不案内、地下鉄も乗ったことが無いので大丈夫かと不安になる

エスカレーターを降りたら、切符の自動販売機があり、どうして買うのかと躊躇
していたら、土地の人が二人も声をかけてくれた。シンタグマだと答えると、
1.4EUROのところを指さし、「ここを押せ」と言っているようだ。なおも躊躇し
ていると、とうとう若い人がそこを押し、金をここへ入れろと投入口を示す。乗
り口(改札口)の通過の仕方も別の人が教えてくれる。ギリシャ人はなかなか親
切だ。こんな事ならタクシーにはじめから乗らず、空港から地下鉄で来れば、
1/10の運賃で来れたとちょっぴり後悔。


何故か国旗を売る人たちもいた。

ラッシュ並みに混んでいたが、首尾よくシンタクマ駅に到着。しかしスーツケー
スの重いこと。空港チェックインで確か27kgあったと思うが、長い階段を引き上
げるとなるとかなり重い。ふうふう言ってやっとの思いで地上に出たら、そこは
デモの集合地になっているらしく、大勢の人。屋台や国旗売りの人も出て、すで
に気勢を上げている集団もいる。しかし切羽詰まった雰囲気はない。そのあたり
の人にホテルを聞いても、多分こちらだろうというばかり。

デモで通行規制になっている道路をスーツケースを転がして、一キロも歩く。途
中地下鉄の駅の乗降口があり、その近辺でホテルを聞くともう少し先だという。
都合二駅ほど歩いた。やっと到着。汗だくになった身体をシャワーで流し、ビー
ルを流し込む。旨いこと。

宿泊したホテル ティタニア 地の利は抜群

ホテルの前の売店 ここでビールを購入

ここはやはりヨーロッパ圏内だ。豚肉、女性、アルコール等が制限されているイ
スラム圏とは違い少しは馴染む。我々はやはりどちらかと言えば西欧に近いのだ
ろうか。それにしてもこの国は公務員が6割を越すという。働くことより自分の
権利ばかり主張するこの国に未来はあるのか。危機は脱出できるのか。ローマ民
主主義の前にあった、ギリシャ民主主義はどんなものだったろうか。

イスタンブールあれこれ

2011-10-03 10:16:51 | 行ってきました

ホテルからすぐ。ブルーモスクが見える。

行列で入場を待つ人々

中庭

廊下 天井にも模様が

巨大なモスク内部


6/18日(土)快晴
ブルーモスク
イスタンブールのホテルは、ブルーモスクへ徒歩3分、トプカプ宮殿へも5,6分
の位置にある。土曜日とあってモスクの入り口には朝から行列ができていた。強
大なトルコ帝国を現すような巨大なモスク。だが内部は装飾は少なく大味な空間
だ。靴を脱いで上がるがなんとも大きな空間だ。メッカの方へ拝礼している人が
遠くに見える。トルコの信者と外国からの観光客半々くらい。京都の清水寺より
は信者の比率が多いと見受けられる。


アヤソフィアへのアプローチ

入り口


信者も多い


巨大な銘板

二階への通路


二階の通路

壁画モザイク

アヤソフィア
そこから2,3分で同じような巨大なモスク、アヤソフィアへ。
ここは、ブルーモスクよりはやく建設されたという。ここも巨大なモスクがある。
入場料20TL、日本語オーディオガイド10TL。内部はキリスト教がベース
で、イスラムの装飾が施されている。イエスや聖人たちのモザイク(ハゲかかっ
ている)などが二階に残っている一方、大きな柱には、イスラムの予言者モハメ
ドやその弟子の名前を書いた巨大な銘板が掲げてある。祭礼者控えの間、戴冠式の場なイスラムの様式も残る。


宮殿というにふさわしい柱列

メドゥーサの礎石

地下宮殿
宮殿と言うより、地下貯水槽である。柱が林立し魚が泳ぐ。逆さまにされ、柱の
土台で使われているメドゥーサの頭が目玉。
近くのレストランで、呼び込みに応じて食べた、ケバブ、野菜、ビールの昼食は
もうひとつだった。

昼食メニュー ビールは旨かった

近くの公園で行われた吹奏楽の演奏 何かの記念日のイベントだ

ヒポドゥローム(古代競馬場跡)

6/19(日)快晴
翌日トプカプ宮殿に行く途中、ホテルのすぐ裏手で黒煙が上がっており、まもな
く消防車が来て消火活動を始める。野次馬が遠巻きに集まるのはいずこも同じ風
景だ。


宮殿入り口

ハーレム脇の謁見の間

図書館?

ボスポラス海峡を望む中庭

プール脇の部屋

中庭

ラマダン明けのテラス

タイルに飾られた居室

ハレムの入り口馬車が通る道
ハレム内部
ハレム内部のテラス

王子の部屋と装飾

トプカプ宮殿
強大なトルコ帝国の偉容を伝える、豪華かつ巨大な建物と装飾。執務室ー幸福の
門ー謁見の間ー図書館ー衣装部屋ー宝物殿など見てまわる。巨大なダイヤやサファ
イア、エメラルド、トルコ石、金、銀、螺鈿、の装飾品などのオンパレードはま
さにスルタンの強大な権力を現す。刀、宝石箱、香油入れ、被り物、ベルト、そ
れに玉座の数々。とても正倉院御物の比ではない。その他割礼の間、ラマダン明
けのテラス、家族がプール遊びをしているのを見る部屋、などが間に庭を配して
並ぶ。日本全体が質素に見える。尤もこれらは相対的なものだし、版図の産物な
どにもよるから、貧富の差は同じようなものかもしれない。
さらにハレムへ。スルタンの私生活部分。江戸城の大奥といったところか。公邸
部に比べて負けず劣らず豪華。と言うよりこちらのほうが豪華である。当時とぢ
ては高価なタイルがふんだんに使われている。宮殿全体をみたらたっぷり3時間
かかった。

街の屋台 とうもろこし売り

中央市場
雑多な店が並び、活気に満ちている場所として、楽しみにしているところ。トプ
カプから歩いこと2時間、近づくと人通りが少なくなって来た。なんと日曜日は
バラザールは休み。残念無念。(失敗その3)
帰りは、切符売り場を見つけてトラムに乗る。2時少し前にホテル着。荷物を引
き取り空港へ。空港ではチェックインが関空と同じ理由(発券NOの変更が来て
いない)ので時間を食い50分くらいかかった。

昼飯を抜いていたので、ラウンジで飲むビールの旨かったこと。ほぼ時間通り離陸。
さらばトルコ。




イスタンブールでの失敗談

2011-10-01 14:07:42 | 雑感

昼間に見るユスフパシャ・コナウ外観

トルコ中西部のカイセリからイスタンブールに着いたのは9時過ぎ。ホテルへ着
いたのは10時頃だった。
小さな小鉢が
ホテルはユスフパシャ・コナウという小さな、見るからに家族的なホテル。世界
遺産のブルーモスクやトプカピ宮殿迄徒歩圏内の立地の便利さだ。受付も人の良
さ気な若い男の人。このホテルにしては少し上級の部屋を予約してあった。


このままシャワーを使ったら、びしょびしょだ。壁のヒーター板を使うらしい。


スタンダードルームのシャワーブース

カッパドギアを一日歩きまわり、最後は30分ほどであったが、山歩きまでした。
活動時間は14時間近くになった長旅の一日だったので、とにかくシャワーを浴
びたかった。
ところがバスルームへ行って驚いた。バスタブもシャワーブースもない。蛇口の
下に小さな石の小鉢があるだけ。体を拭くだけの装置か。ボーイに使用法を聞い
ても、今は係が帰ってしまったのでわからないと答えるのみ(言葉が通じなかっ
たかもしれないが)すぐ横にトイレがあるので、衣服も置けない。

翌日フロントに聞いたら、これは伝統的なトルコ式のバスだが、外国の人には使
いにくいだろうから、スタンダードな部屋に変えましょうと、替えてくれた。そ
ういえばバスルームは小さな空間だった。全体をスチームバスとして使うのか。
初めて日本にきた外人が、純日本式の風呂に入るのも苦労するのだろうな。文化
や習慣の違いはこんなところで齟齬をきたす。


宮殿のある公園

博物館への門 宮殿と間違えるでしょ

考古学博物館玄関 

もう一つの失敗。翌日ブルーモスク、アヤソフィア、地下宮殿(地下貯水場)を
見、昼食をとった後、ヒポドゥローム(古代競馬場跡)記念柱を見、トプカプ宮
殿へ向かった。公園の中の表示に従い、立派な門を潜り、大理石の建物へ入る。
ところが宮殿といっても、まるで博物館だ。宮殿跡を改造したのか、としばらく
見学する。ヒッタイト時代以前の彫刻、焼き物、出土品、アレクサンダー大王の
棺、ギリシャ神話の彫刻像群、大英博物館の展示を雑にしたようなものだ。この
建物の前にある、タイル博物館を見たが専門家ではない私には大して興味がない。



展示品の数々。

アレクサンダー大王の棺


トプカプ宮殿入り口 既に閉門中
宮殿の門外の中華風建物

そういえばガイドブックにあった、スルタンの間、謁見の間、ハーレム、宝物殿
がなかったと気づき、案内板を見ると、ここは考古学博物館だった。慌てて宮殿
の方へ行ってみると、閉館時間だった。大きな勘違いだった。残念。

市内を走るトラムは切符売り場が分からず、乗り方が不明。やむを得ずタクシー
に乗ったがこれが大誤算。夕方のラッシュに巻き込まれ、ボスポラス海峡近くの
ガラタ橋まで50分も掛かってしまった(帰りは10分足らず)。

夕日のボスポラス海峡

夕暮れ迫る波止場で出発しようとしていた、海峡クルーズの乗合船に飛び乗り、
夕日の落ちるボスポラス海峡を航海し、夜釣りをする竿の下で、橋の下にあるレ
ストランで食事をして帰る。
ガラタ橋で夕暮れの海峡を渡る風に吹かれながら、ここが西欧とアジアの交差点かなどと港町の風情に浸っていた。すると頭の上(ここは二重橋になっている)から釣り糸が降りてくる、バケツも下りてくる、小魚が上がってゆく。なんだかおかしい。