上高地は水の楽園でもある
河童橋から見る穂高連峰は、ほとんど雪がなく、わずかに中腹に残雪が少しある程度。連なる岩峰が稜線を青空に刻んでいた。
橋の袂の白樺荘の食堂で昼食。かけそばに上高地コロッケ。普通の4倍はあろうかというジャンボコロッケだ。麺が生煮えであんまりうまくないが、ここはセルフサービスで、山小屋風だ。山に来たのだなあと実感。ここからは右岸の林の中。を行く。
キラキラと陽に輝く、流れる水にかかる木道を歩く。上高地は連なる山々に気を奪われがちだが、大きな樹木と透明な水が豊富な平地でもある。確かに大きな公園である。水中の藻にイワナが戯れている。鴨もイワナも人間が構わなければのんびりと、近くで遊ぶようだ。
岸辺に映える紅葉
岸辺の広葉樹が赤く、黄色く色づいている。ここは標高1,500mだがまだ本格的な紅葉には早いようだ。傾きかけた秋の陽が木の間からこぼれる。ツアー客が列を作って通り過ぎる。
のんびり1時間ほど歩いて明神池へ。今日の宿泊地は「山のひだや」。ここは42年前婚約時代に家内と初めての旅行で来た思い出の宿だ。佇まいも、館内も昔と殆ど変わらない。ただあの時泊まった2段ベッド二組の部屋はなかった。応対に出てくれた娘さんは42年前には生まれていたそうだが、その部屋のことは聞いたことがある、と答えてくれた。
自家発電で3時半から通電。お風呂もあるという。荷物を部屋に置き、近くへ出かける。
昔懐かしい「山のひだや」の佇まい
小屋の付近の池塘
明神橋からの前穂高岳
姉の一周忌の席からそうそうに退出し、翌日上高地についたのはam10:30だった。
予想通り好天に恵まれた上高地は、気持よく晴れ上がり、ツアー客で賑わっていました。沢渡からのバスを大正池で降り、池畔から歩き始めました。鏡のように澄み渡った池の面には焼岳が映り、鴨が二羽遊んでいた。この鴨は人が近づいても逃げるどころか、可愛げに近づいてくる。野生とはとても思えない。
焼岳は噴煙は少なく、大正池も昔に比べ、池の中の立ち枯れの木もほんの数本に減っていた。
池面に映る焼岳と人懐っこい鴨
枯木が減った大正池
田代池の透明な水
林の中を整備された歩道が伸び、木漏れ陽の中の快適なウオーキングだった。
間も無く田代池に出、帝国ホテルの横を通って、河童橋へと近づいた。ここから仰ぎ見る穂高連峰はいつ見ても圧巻である。行楽シーズンとあって付近は多くの人が集っていた。カンバスをたてて画を書いている人も数人いる。池、せせらぎ、川、峰、遊歩道、樹木、笹の葉、どれをとっても美しく快適だ。いつも登山の通過点として慌ただしく通り過ぎるだけだったのだが、改めてゆったり味わってみると、ここは実に良い所だと認識できる。
笹原から林間へと続く道
河童橋から見る岳沢、穂高連峰
予想通り好天に恵まれた上高地は、気持よく晴れ上がり、ツアー客で賑わっていました。沢渡からのバスを大正池で降り、池畔から歩き始めました。鏡のように澄み渡った池の面には焼岳が映り、鴨が二羽遊んでいた。この鴨は人が近づいても逃げるどころか、可愛げに近づいてくる。野生とはとても思えない。
焼岳は噴煙は少なく、大正池も昔に比べ、池の中の立ち枯れの木もほんの数本に減っていた。
池面に映る焼岳と人懐っこい鴨
枯木が減った大正池
田代池の透明な水
林の中を整備された歩道が伸び、木漏れ陽の中の快適なウオーキングだった。
間も無く田代池に出、帝国ホテルの横を通って、河童橋へと近づいた。ここから仰ぎ見る穂高連峰はいつ見ても圧巻である。行楽シーズンとあって付近は多くの人が集っていた。カンバスをたてて画を書いている人も数人いる。池、せせらぎ、川、峰、遊歩道、樹木、笹の葉、どれをとっても美しく快適だ。いつも登山の通過点として慌ただしく通り過ぎるだけだったのだが、改めてゆったり味わってみると、ここは実に良い所だと認識できる。
笹原から林間へと続く道
河童橋から見る岳沢、穂高連峰
山小屋の周りの紅葉がなかなか進まない中、ふと思いついて白駒池へ行ってみようと思いつき、急遽出かけてみた。
メルヘン街道を進むに連れ、紅葉が進んできた。標高が1500mくらいからは、落葉樹はすっかり色づきまさに今は盛りである。
麦草峠は2012m、そこから20分程歩いて森の中の道へ。
白駒の池の畔はさすがに真っ赤に色づいたナナカマドや楓もみじに彩られていた。あいにくのそらもようではあったが、秋の彩を満喫した。下手な写真ですが、秋の風情をお楽しみください。
メルヘン街道を進むに連れ、紅葉が進んできた。標高が1500mくらいからは、落葉樹はすっかり色づきまさに今は盛りである。
麦草峠は2012m、そこから20分程歩いて森の中の道へ。
白駒の池の畔はさすがに真っ赤に色づいたナナカマドや楓もみじに彩られていた。あいにくのそらもようではあったが、秋の彩を満喫した。下手な写真ですが、秋の風情をお楽しみください。
7:32上高地は山だけでなく、緑と豊かな水の楽園でもあります。明神池付近で
from Photomemo/gaiki
16:34明神館前の石碑。山全体が御神体だそうだ。
from Photomemo/gaiki
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16:34明神館前の石碑。山全体が御神体だそうだ。
from Photomemo/gaiki
昨年なくなった姉の一周忌の会合があった。
「ちょっとだけ故人を偲び、美味しい料理と会話を楽しむ会」という洒落た名前の通り、故人にゆかりのごく親しい人の集まりだった。
不心得にも私は交通渋滞の影響で、10分ほど遅刻をしてしまったのだが、会場では温かく迎えてくれ、すんなり雰囲気に溶け込んだ。会場は千種区の丸鮨本店。
ごくごく親しい、数人の姉の友人の周りの席にめぐまれ、今まで知らなかった話を聞くことが出来た。気取りのない思い出話は、いかにも本人らしい行動のエピソードが豊富に含まれ、時の経つのを忘れた。
こうして色々話を聞くにつけ、姉は随分まわりの人に愛されていたし、彼女が文字通り自由奔放に生活できたのは、本人の哲学と、周りへの配慮もさることながら、関係各位のご好意によるところが多かったとつくづく感じた。
なかんずくご主人の愛情は並外れて深く、なくなってから今日までの言動を見るにつけ、思わず唸ってしまう。
例えば遺骨の処理(焼成した遺骨で焼き物をつくる)、澄んでいた自宅の佇まいを変える(彼女が好んでいた着物を飾る)、追悼文集を編集する、彼女を追悼する歌を読み曲を依頼してつける。
その歌をこの席で聞いたのだが、コーラスで歌われた曲を聴き、思わず涙してしまった。
料理は、たしかに美味しく、集まった人も和やかで、雰囲気はとても良く、気持ちのよい会合であった。
「ちょっとだけ故人を偲び、美味しい料理と会話を楽しむ会」という洒落た名前の通り、故人にゆかりのごく親しい人の集まりだった。
不心得にも私は交通渋滞の影響で、10分ほど遅刻をしてしまったのだが、会場では温かく迎えてくれ、すんなり雰囲気に溶け込んだ。会場は千種区の丸鮨本店。
ごくごく親しい、数人の姉の友人の周りの席にめぐまれ、今まで知らなかった話を聞くことが出来た。気取りのない思い出話は、いかにも本人らしい行動のエピソードが豊富に含まれ、時の経つのを忘れた。
こうして色々話を聞くにつけ、姉は随分まわりの人に愛されていたし、彼女が文字通り自由奔放に生活できたのは、本人の哲学と、周りへの配慮もさることながら、関係各位のご好意によるところが多かったとつくづく感じた。
なかんずくご主人の愛情は並外れて深く、なくなってから今日までの言動を見るにつけ、思わず唸ってしまう。
例えば遺骨の処理(焼成した遺骨で焼き物をつくる)、澄んでいた自宅の佇まいを変える(彼女が好んでいた着物を飾る)、追悼文集を編集する、彼女を追悼する歌を読み曲を依頼してつける。
その歌をこの席で聞いたのだが、コーラスで歌われた曲を聴き、思わず涙してしまった。
料理は、たしかに美味しく、集まった人も和やかで、雰囲気はとても良く、気持ちのよい会合であった。
変なものが好きだ。
通常、桃は熟して、柔らかく、甘く芳香が立ち上るのが良いとされている。
店先に置かれているのも、「痛みますので、指先で押さないでください」と注意書きがしてあることがある。
私は、柿も、桃も固いのが好きだ。みずみずしいというより、カチッとかたく引き締まったのが好みである。
家族にも、呆れられるが、通常は手に入れ難く、残念ながら20年来ありついていない。
秘密のケンミンショーの番組か何かで、山梨県の習慣として「固い桃を食べる」ことを知り、山梨県に求めに行ったが、
あれは七月迄だ、とフルーツ店のおばさんに一蹴された。
十月の初め、新宿3丁目の小料理屋で食事をした際、デザートに固い桃が出た。ここは料理も美味しく、気が効いたものが出てくるが、これも嬉しい出来事だ。20年ぶりに味わったものは、想像通りさっぱりとして美味しかった。
勘定の時、大将にお礼を言ったら、これは長野県の中野で採れる「川中島白桃」といい、もうシーズンが終わる頃です。と教えてくれた。
おまけに「そんなにお好きならお土産におひとつ」と一個頂戴した。
何か旧友にあったようで、ほっこり楽しい思いで、店を後にした。ごちそうさまでした。お店の好意に感謝。
変なものが好きだ。
通常、桃は熟して、柔らかく、甘く芳香が立ち上るのが良いとされている。
店先に置かれているのも、「痛みますので、指先で押さないでください」と注意書きがしてあることがある。
私は、柿も、桃も固いのが好きだ。みずみずしいというより、カチッとかたく引き締まったのが好みである。
家族にも、呆れられるが、通常は手に入れ難く、残念ながら20年来ありついていない。
秘密のケンミンショーの番組か何かで、山梨県の習慣として「固い桃を食べる」ことを知り、山梨県に求めに行ったが、
あれは七月迄だ、とフルーツ店のおばさんに一蹴された。
十月の初め、新宿3丁目の小料理屋で食事をした際、デザートに固い桃が出た。ここは料理も美味しく、気が効いたものが出てくるが、これも嬉しい出来事だ。20年ぶりに味わったものは、想像通りさっぱりとして美味しかった。
勘定の時、大将にお礼を言ったら、これは長野県の中野で採れる「川中島白桃」といい、もうシーズンが終わる頃です。と教えてくれた。
おまけに「そんなにお好きならお土産におひとつ」と一個頂戴した。
何か旧友にあったようで、ほっこり楽しい思いで、店を後にした。ごちそうさまでした。お店の好意に感謝。