F1 ヨーロッパ・ラウンド開幕

 F1 2006年シーズンもいよいよヨーロッパ・ラウンドに突入、タイトル争いに拍車がかかる。勿論これまでの3戦かノンタイトル戦であったりしたわけではないけれど、開幕間もないことから各チーム、マシン・ドライバーの勢力分布が判然としないこと、各チームのファクトリーから遠くはなれたアジア・オセアニア地区で行われるために遠征戦然としていることなどから、そのシーズンのタイトルの行方を占うのはやはりレースがヨーロッパに戻ってからとなる。

 地続きのヨーロッパ故に転戦には大型のトラックを改造したトランスポーターが用いられ、更にはホスピタリティのための豪華なモーターホーム、専属の調理人までをも引き連れての転戦となる。パドック裏にずらりと並んだトランスポーターや豪華なモーターホームを眺めるのもまたグランプリの楽しみに一つである。

 今年のグランプリ・カレンダーでは第3戦のオーストラリアGPからヨーロッパでの初戦となるサン・マリノGPまで3週間の間があったが、この間に各チームは緒戦での問題点を解決するためにテストを繰り返しサン・マリノGPに備えている。

 ルノーは更に回転数を上げたBスペックエンジンを投入する。ただし、アロンソはレギュレーションにより前戦と同一エンジンを使用しなければならないためにBスペックエンジンを使用できるのはフィジケラのみとなる。新エンジンを駆るフィジコ、今期2勝目となるか。

 ホンダもまたよりパワフルなエンジンを投入するが、ファイナル・ラップでブローするという屈辱的なレースとなったメルボルンの借りを返せるか。同時に新たな空力パッケージも導入、メルボルンで問題となったタイヤ温度の問題も解決済みと、予選のみならず決勝レースでのベスト・リザルトへの自信をのぞかせている。

 3戦終了時点でポイントランキング4位のミヒャエはと言えば「イモラで勝ってタイトル争いに加わりたい」との発言。裏を返せば今週末の248 F1に速さがなければ諦めるということか。2007年シーズンのフェラーリ残留さらにはライッコネンの加入が囁かれる時期だけにイモラでの結果に注目が集まる。

 ウイリアムズは、ウェーバーの母国GPでのリタイア原因となったギヤボックストラブルを解決してイモラに臨む。トヨタ/ラルフはオーストラリアGP表彰台の勢いをヨーロッパまで持ち込めるか。イモラはラルフF1初優勝の地だ。優勝のためには「何か」が足りないライッコネン/マクラーレンは果たして「何か」を克服できたか。

 さて、我らがSAF1。残念ながら今シーズンの実質的なテールエンダーたるミッドランドとの差を詰めることの出来ないままでヨーロッパ・ラウンドに突入である。それでも琢磨は走る。それでも私たちは声援を送る。頑張れ、琢磨!

 ところで、今日4月20日は“郷秋<Gauche>の独り言blog版”の1周年記念である。毎日毎日書き続けて365日。三日坊主の郷秋<Gauche>にしてはよくもまあ続いたものである。そしてそして何よりも、この1年間の得手勝手な独り言にお付き合いくださった皆さんにお礼を申し上げたい。ありがとうございました。そしてこれからもどうぞよろしく!

今日の一枚は、タンポポ。
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