goo blog サービス終了のお知らせ 

大学全入時代、到来せず

 18歳人口の減少が続き、大学・短期大学への進学を希望する人の数が、全国の大学と短学の入学定員と同数になる、「大学全入時代」が2007年に到来すると、ここ数年言われてきた。これは、18歳人口の減少が続く中で、新卒者の大学・短大進学率が50%手前で伸び悩むことを前提にしていたわけだが、景気の回復に支えられてか、今春の進学率が51.2%と、初めて50%を超えたことから、「大学全入時代」とはならなかったようである。

 浪人生を含む大学・短大進学率は53.7%となったことから、77万2千人が出願したのし対して、入学者は69万8千人だったことから、大学・短大進学希望者の10%程が、その希望を果たせなかったことになる。

 ただし、大学・短期大学への進学希望者の多くが、首都圏及び京阪神地区の大手有名大学を希望する傾向が強く、これらの大学が定員の何倍もの受験者を集める一方で、取り分け地方の小規模大学・短大では大幅な定員割れを起こしている現実がある。

 つまり、大学・短大進学の希望を果たせなかった約7万人も、地方にある、小規模大学・短大を受験すればそのほとんどが入学を果たすことが出来たことだろ。しかしながら、受験生の多くが入学したいと思うのは、関東のKWJA、関西のKKDRであり、入れる大学には入りたくないのである。そんなこんなを考えると、大学全入時代は既に到来しているとも言えるし、永久に到来しないとも、言えるわけだな。

 しかしだ、高校卒業者の半数以上が進む大学って、果たして高等教育機関と言えるのかどうか、実に怪しい。

今日の1枚は、紅葉葵(もみじあおい)。

#学校ニュース #大学全入時代 #大学・短大進学率 #定員充足状況 #大学淘汰の時代
コメント ( 0 ) | Trackback (  )