ホンダがF1撤退(第二報)

 誤報であることを、ガセであることを願っていたが、残念ながらホンダのF1撤退は事実であった。今日、午後1時30分から東京・青山の本社で福井威夫社長自らが緊急記者会見を行い2009年シーズンのF1参戦がないこと、つまりは2008年シーズンを持って撤退することが正式に発表された。

 撤退の理由はアメリカのサブプライムローン問題に端を発した世界的な金融危機により各国経済の急速な悪化し、売り上げが大幅にダウンしたこと、その対応として経営資源を効率良く配分する必要であるからと説明された。有体に言えば、F1に資金を投入するのは無駄だと判断したのである。

 それはそうだろ。例えば2008年におけるフェラーリやマクラーレン-メルセデスは、レースにおいて勝利を重ねることで自社の製品が高性能かつ高品質であることをアピールしそれを販売に結び付けてきたが、ホンダはと云えば、低迷するリザルトにより自社の製品が「低性能」であることを、200億円とも400億円とも云われる資金を投入して世界中にアピールしてきたのである。そりゃ、株主も怒るだろな。

 ホンダは近年のレース成績低迷が撤退の原因ではなく、もっぱら経済環境の悪化が理由であると説明しているが、これは大いに怪しい。もしホンダが2008年シーズンのチャンピョンであったなら、撤退はあえない選択だっただろ。縮小する自動車市場にあっても、自社製品の高性能・高品質を最大限にアピールしシェアの拡大に努めるはずである。

 ホンダがF1から撤退することは決まった。次なる興味はこのチームを買い取り2009年3月29日、メルボルンのグリッドにマシンを並べようという者が現れるかどうかである。少なくとも日本、アメリカ、ヨーロッパにそんな酔狂な人物はいない。その可能性があるとすれば、中東だな。あて、どうなる。

郷秋<Gauche>が書いたホンダF1撤退に関する記事
ホンダのF1撤退は近い?2008年11月22日掲載
注:この記事が、郷秋<Gauche>には予知能力があるのではないかと騒がれた、あるいは、お前がこう云う不吉な記事を書いたのがいけないのだと叩かれた記事。
ホンダがF1撤退?!(第一報)2008年12月5日早朝掲載
ホンダがF1撤退(第二報)2008年12月5日掲載
ホンダがF1撤退(第三報)2008年12月6日掲載


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、12月1日に恩田の森の雑木林を見上げた図。今日の嵐で大方の枯葉は吹き飛んでしまい、今は随分と違った様子であることだろう。
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ホンダがF1撤退?!(第一報)

 仰天のニュースが飛び込んできた。
http://news.bbc.co.uk/sport1/hi/motorsport/formula_one/7766092.stm
 BBCのニュースだからまったくのデタラメということはないだろ。それにしても!
ニュースはGMT 21:56 GMT, Thursday, 4 December 2008にUpされている。これを見た日本のメディア各社から驚きのニュースがリリースされるのは早くても今日の昼ごろからだろうか。
 まずは郷秋<Gauche>から日本のF1ファンの皆さんに第一報。
 Sunさん、貴重な情報をお知らせいただきありがとうございました。

郷秋<Gauche>が書いたホンダF1撤退に関する記事
ホンダのF1撤退は近い?2008年11月22日掲載
注:この記事が、郷秋<Gauche>には予知能力があるのではないかと騒がれた、あるいは、お前がこう云う不吉な記事を書いたのがいけないのだと叩かれた記事。
ホンダがF1撤退?!(第一報)2008年12月5日早朝掲載
ホンダがF1撤退(第二報)2008年12月5日掲載
ホンダがF1撤退(第三報)2008年12月6日掲載
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