どうなる、2009年のモータースポーツ

 スバルよ、お前もか。3日前にスズキのWRC撤退と共にスバルが「休止」を含めた検討をしていることを書いた。そのスバルがやはりと云うべきか、撤退を決定したことは新聞等でも既に報道されている通り。WRCに残るはシトローエンとフォードのみ。そのフォードも果たして2009年の参戦が可能なのかどうか。もしフォードが撤退すればマニュファクチャラーズ・チャンピオンシップは成り立たないではないか。

 業績悪化を理由にホンダはいち早くF1撤退を決めたが、その後も更なる減産と売り上げの下方修正、更には営業赤字になることが報道されている。今や世界の勇たるトヨタは2009年もF1を継続すると公言しているが、同時に2008年度下半期は1000億円規模の営業赤字になる見通しを明らかにしている。世界各地で売れないだけではなく、1ドル87円じゃぁ売るたびに赤字が大きくなんじゃないかと思えるほど。

 どちらが「主」であるかは別にしても、市販車が売れてこそF1やWRCと云ったモータースポーツに参戦できるわけだ。これはフェラーリもホンダもトヨタも同じはず。営業赤字を覚悟したホンダがいち早くF1撤退を決めたのに、トヨタの対応はどうだ。これが「トヨタ銀行」とまで云われるトヨタの底力なのか、はたまたCEOの判断の誤りなのかは1年年後に判明することだろ。

 日産だってホンダやトヨタ同様苦しいわけだ。じゃあルノーはどうなんだ。レノボに逃げられたウィリアムズは、アメリカでは高価格車ほど大きな影響を受けているわけで、それじゃメルセデスやBMWはどうなんだと考えら出せば切がない。かと云って、ウィリアムズが主張する3カーエントリーも、それがチャンピョンシップ対象外だとなると、何だか面白くなさそうだ。

 F1もWRCも2009年最初のレース(ラリー)まで、いったい何チーム(メーカー)、何台が参戦することになるのか、まったく読めないのが来年のモータースポーツ界だな。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、もはや季節外れとも言える、横浜は青葉区の紅葉。
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