錯綜するモータースポーツ界の情報

 ホンダがF1から撤退するのは、多分事実なんだろう。でも、それ以外の情報はいったいどがホントでどれガセネタなのか、さっぱりわからないのが現状だ。

 まずはF1で云えば、このご時勢であるにもかかわらずホンダF1に対して20件ものオファーがあり、その中でもプロドライブが最も有力であると伝えられていたが、ここに来てプジョーとシトローエンを擁するPSAが虎視眈々と狙っているとの報道がされている。

 同じフランスのルノーが成功を収めている傍ら、エンジンサプライヤーとして参戦したプジョーはまったく良いところないまま撤退して早や10年。世界的金融危機の中にあって比較的ダメージが少ないといわれるPSAとしてはラリーで成功を収めているシトローエンに次いでプジョーがF1で成功することを狙っているということか。

 トロロッソに移籍するのではないかと云われていたジェンソン・バトンだが、ここに来てホンダF1と一蓮托生ではないかとのニュースが飛び込んできている。つまり、バトンとしてはロス・ブラウンと共にいることが自身のF1二勝目への最短距離と考えているということなのだろうな。

 ラリー界に目を転じれば、東洋の島国からWRCに果敢な挑戦を始めたばかりのスズキが、わずか1年で撤退との報道。WRC撤退により節約できるのは数十億円とホンダF1の十分の一程であるが、企業規模を考えるやむなしと云ったところか。同時にスバルも「休止」を含めた検討をしていると報じられているから、2009年は日本車のいないWRCとなることも大いにあり得るという事だ。

 いちいち取り上げたら切がないほどの噂から、郷秋<Gauche>的に信憑性の高いと思われる情報の幾つかを拾い上げてみたつもりだが、これとてどれ程当たっているものやらまったくわからない。モータースポーツ、とりわけF1はもともと魑魅魍魎の世界。何があるか判らないし、何があっても不思議ではない世界だ。

 結局のところ、来シーズン最初のレースが始まってみるまで何もわからないという事だな。


 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、靴も埋もれてしまいそうなほどの恩田の森の落ち葉道。
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