唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
どうなる、2010年F1
2009年シーズン、空力パッケージに関するレギュレーションが大幅に変更になった事を主因として、昨年チャンピョンシップを争ったチームが軒並み低迷し、ブラウンGP、レッドブルによる「新二強時代到来」と言われるなど戦力分布が大きく塗り替えられたのはご存知の通りだが、2010年もまた大きな動きがありそうなF1である。
一番大きな要因はチームの予算の大幅制限(上限が約58億円と云われている)を受け入れるチームに対しては次の4項目が認められる点である。
1. 可動ウィングの使用
2. 回転数制限を受けないエンジンの使用
3. フルスケールの風洞実験
4. オフ・シーズンの自由なテスト
が、実はもう一つ大きな要因がある。それは予算の大幅制限を受け入れるか否かを問わず適用されるレース中の給油禁止である。
現在のF1は305kmのレースディスタンスをおおよそ150Lの燃料で走行している。つまり燃費は2km/Lと云ったところなのであるが、スタート時点で燃料満載にすると加減時のタイムが遅くなる、タイヤに負担がかかる、燃料満載のスタート時点とほぼ空になったゴール直前ではマシンバランスが大幅に変わることから、レース中に2~3回給油を行うことになっている。
まれではあるが1ストップ、つまり1回給油で走りきることも無くはないことを考えると燃料タンクの容量は最大で75Lと云うことになるが、レース中の給油が禁止となれば、150Lの燃料タンクを用意しなければならないことになる。マシンバランスを考えてドライバーの背後にタンクを置くのが通例だが、ここにこれまでの倍の容量のタンクを配置するとなるとシャーシをほとんど白紙から設計し直す必要が生じるだろう。
今年絶好調のブラウンGPも、2010年用のシャーシを新しく設計し直すとなれば、果たして2010年にも好調を維持できるかどうかは俄かに怪しくなってくる訳だ。
スタート直後とゴール直前とでは大きく変わるマシンバランスを調整するためには可動式ウィングは有効だと思われるが、それを利用するためには予算の大幅制限を受け入れる必要がある。予算制限を受け入れれば回転数制限を受けないエンジンも搭載できることになるわけだが、少ない予算の中でより高回転なエンジンでかつ低燃費のエンジンを開発できるかどうかは大いに疑問ではある。
さて、いま低燃費のエンジンと書いたが、何故低燃費である必要があるのか。その理由は簡単。燃料搭載量が少なくて済む、つまり軽くてバランスの良いマシンでレースを戦えるからである。
燃費2km/Lのエンジンなら150Lの燃料が必要だが、もし3km/Lのエンジンを開発することが出来れば、燃料搭載は100Lでよいことになり、軽くてコンパクトでバランスの良いマシンで戦えることになるわけだ。レースのための高回転・高出力のエンジンで低燃費が実現できれば、その技術はそのまま市販車のエンジンに利用できるはずである。
予算削減が実施されることになればこれを受け入れるチームと受け入れないチームによってF1が2クラス混走状態になるわけだが、果たしてどちらのマシンが速いのか大いに興味をそそられる。ただ、チームの予算は制限を受けても、親会社あるいは系列会社が相当な資金を投入して開発した技術を無償で提供してもらうと云う抜け道も考えられるから、予算制限が果たして上手く機能するのかどうかは怪しいぞ。
もっともその前に、メーカー系のチームのほとんどすべてが、予算制限を実施するならばF1撤退も辞さないとしてFIAに揺さぶりをかけているから、予算制限が実施されるかどうかは、微妙だろうな。
例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、アストラのルーフの上に降り積もったえごの木の花。先週末に咲き始めたえごの木の花がもう散ってしまったのです。これは昨日の朝、出かける前に慌てて撮ったもの。部屋までD300を取りに戻る時間が無くて、いつもバッグの中に入れてある古いコンパクト、COOLPIX S3で撮りました。随分ノイズが多いなと思い念のためにマニュアルを見ところ、標準ISO感度が50。それをD40XやD300と同じ400にセットして使っていたのでした。僅か4年前のカメラだけれど、ISO感度の低さと400でのノイズの多さにびっくり驚いた郷秋<Gauche>でありました。
一番大きな要因はチームの予算の大幅制限(上限が約58億円と云われている)を受け入れるチームに対しては次の4項目が認められる点である。
1. 可動ウィングの使用
2. 回転数制限を受けないエンジンの使用
3. フルスケールの風洞実験
4. オフ・シーズンの自由なテスト
が、実はもう一つ大きな要因がある。それは予算の大幅制限を受け入れるか否かを問わず適用されるレース中の給油禁止である。
現在のF1は305kmのレースディスタンスをおおよそ150Lの燃料で走行している。つまり燃費は2km/Lと云ったところなのであるが、スタート時点で燃料満載にすると加減時のタイムが遅くなる、タイヤに負担がかかる、燃料満載のスタート時点とほぼ空になったゴール直前ではマシンバランスが大幅に変わることから、レース中に2~3回給油を行うことになっている。
まれではあるが1ストップ、つまり1回給油で走りきることも無くはないことを考えると燃料タンクの容量は最大で75Lと云うことになるが、レース中の給油が禁止となれば、150Lの燃料タンクを用意しなければならないことになる。マシンバランスを考えてドライバーの背後にタンクを置くのが通例だが、ここにこれまでの倍の容量のタンクを配置するとなるとシャーシをほとんど白紙から設計し直す必要が生じるだろう。
今年絶好調のブラウンGPも、2010年用のシャーシを新しく設計し直すとなれば、果たして2010年にも好調を維持できるかどうかは俄かに怪しくなってくる訳だ。
スタート直後とゴール直前とでは大きく変わるマシンバランスを調整するためには可動式ウィングは有効だと思われるが、それを利用するためには予算の大幅制限を受け入れる必要がある。予算制限を受け入れれば回転数制限を受けないエンジンも搭載できることになるわけだが、少ない予算の中でより高回転なエンジンでかつ低燃費のエンジンを開発できるかどうかは大いに疑問ではある。
さて、いま低燃費のエンジンと書いたが、何故低燃費である必要があるのか。その理由は簡単。燃料搭載量が少なくて済む、つまり軽くてバランスの良いマシンでレースを戦えるからである。
燃費2km/Lのエンジンなら150Lの燃料が必要だが、もし3km/Lのエンジンを開発することが出来れば、燃料搭載は100Lでよいことになり、軽くてコンパクトでバランスの良いマシンで戦えることになるわけだ。レースのための高回転・高出力のエンジンで低燃費が実現できれば、その技術はそのまま市販車のエンジンに利用できるはずである。
予算削減が実施されることになればこれを受け入れるチームと受け入れないチームによってF1が2クラス混走状態になるわけだが、果たしてどちらのマシンが速いのか大いに興味をそそられる。ただ、チームの予算は制限を受けても、親会社あるいは系列会社が相当な資金を投入して開発した技術を無償で提供してもらうと云う抜け道も考えられるから、予算制限が果たして上手く機能するのかどうかは怪しいぞ。
もっともその前に、メーカー系のチームのほとんどすべてが、予算制限を実施するならばF1撤退も辞さないとしてFIAに揺さぶりをかけているから、予算制限が実施されるかどうかは、微妙だろうな。
例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、アストラのルーフの上に降り積もったえごの木の花。先週末に咲き始めたえごの木の花がもう散ってしまったのです。これは昨日の朝、出かける前に慌てて撮ったもの。部屋までD300を取りに戻る時間が無くて、いつもバッグの中に入れてある古いコンパクト、COOLPIX S3で撮りました。随分ノイズが多いなと思い念のためにマニュアルを見ところ、標準ISO感度が50。それをD40XやD300と同じ400にセットして使っていたのでした。僅か4年前のカメラだけれど、ISO感度の低さと400でのノイズの多さにびっくり驚いた郷秋<Gauche>でありました。
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