唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
Nikkor 24-120mm f/4Gと28-300mm f/3.5-5.6G
郷秋<Gauche>は9月29日にAF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRはビミョーだと云う記事を書いた。もちろん、AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VRと比較しての話なのだが、何がどのように「ビミョー」なのかはこちらをご覧いただくとして、この二本のレンズが気になる方は多いと見えて、Nikon Rumorsが早速もの二本の比較記事を掲載していた(see here)。
どちらもフィルター径が77mmとニコンのレンズの中では(事実上)もっとも大きなものだと書けばその巨大さをご理解いただけることだろ。特にFX対応でありながら28-300mmと云うかつてない高倍率となった28-300はその重量800gと、これまた巨大な標準ズーム、24-70 f/2.8Gの900gに迫る重量級レンズである。
郷秋<Gauche>は先の記事で、FX用で28-300mmとなれば、解像度や各種収差が相当犠牲にされているのではないかと書いたのだが、Nikon Rumorsによれば24-120との差はそれほど大きくないのだと云う。画質には大差はないが、28-300のフードの加工精度に問題があり、すぐに外れてしまうことをわざわざ動画まで貼り付けて主張している。Nikon Rumors的にはこれが最大の問題で、画質には大きな破綻はないと主張しているかに見受けられる。
フードが取れやすいと云う問題については、郷秋<Gauche>もDX用の18-200で経験している。新宿のサービスセンターにF3のメンテナンスを依頼したときに、バッグに入っていたD300+18-200を取り出して、フードが取れ易い。最初の物はどこかで落としてしまし、これは二つ目だと訴えたが、ちょっといじってみてから「こんなものですよ」とつれない返事。ところがだ、二つ目のフードは、なんとなく緩いながらも外れることはなくいまだに健在なのである。ひょっとするして、フードの金型を微妙に修正したのではないかとは郷秋<Gauche>の勘繰りである。
フードの問題はともかく(実用上は決して無視できない問題なので、早急な対応を求めるが)画質に大きな破綻がないと云うのは朗報と云えるだろう。カメラやレンズで見栄を張ることもないのだが、24-120には鏡胴先端にゴールドリング(GR:郷秋<Gauche>が勝手に名づけた。キヤノンの「L」に当たるシリーズ最高級のレンズ)がないのが唯一の問題と云えるだろうか。
件のテストはもちろんFXフォーマットで行われているわけで、それでまずまずの性能ならば、DX、つまり現在の郷秋<Gauche>のメイン機材である、イメージサークルの小さなD300に使えば、美味しいと所取となるわけで更に良い結果となることだろう。D700後継機が出るのを首を長くして待っている郷秋<Gauche>だが、28-300をD300に着けると42-450mmとなり、望遠側は十分以上だとしても広角側が42mmからとなるからやはり不足気味である。そんなこんなを考えると28-300の導入はやはりFX移行後となるかな。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、多分、恩田の森唯一のそば畑。そばの実を採ると云うよりは、実はミツバチの蜜源とするためのそば畑である。しかし、良い眺めである。