そうだ 京都、行きたい。

 京都在住のFB友だちが「ご案内しますのでお出かけください」とお誘いくださった。行きたいなぁ・・・。

 京都には3度行っている。最初が高校3年の修学旅行。次が大学2年のゼミ研修旅行。そして従兄の結婚式。高校の修学旅行は一体どこに行って何を見たのかまったく記憶にない。従兄の結婚式は真夏だったのか、やけに暑かったことだけを覚えている。

 大学2年の時の研修旅行は多少覚えている。二泊三日の日程だったのだが研修旅行とは名ばかりで、クラスメイトと一緒だったのは行きの新幹線と宿だけで他はまったくの自由行動で現地解散。「こんないい加減なものは研修旅行として認められん!」と、担任のI先生が「上」から酷く叱られたと聞いたのは随分後になってからであった。

 京都に着くと郷秋<Gauche>はすぐに北山に向かった。どこから乗ったのかはまったく記憶にないのだがバスで、多分、北区小野下ノ町辺りに出かけたのだと思う。両側には美しい杉林の山、その谷あいに流れる川と絡むように続く道を、バスはどんどん奥に入っていく。

 整然と植えられ大切に育てられた美しい山から伐り出した杉の木がワイヤーを伝って川岸の貯木場まで運ばれてくるのを見て満足し、間伐材で作られ「北山杉」の焼き印の押された割り箸を土産に買って帰ってきた。今にして思うと随分と変わり者の大学生である。

 そう、随分後になって「ノルウェイの森」で、「僕」が直子の入っている京都の山奥にある療養所を訪ねる件を読んだ時、直子が入っている療養所はひょっとして北山にあったのではないかと思ったりもしたのだが、京都にはそのような場所は他にいくらもあるのだろうか。

 北山杉を見た帰り足で高山寺に寄って鳥獣戯画を見た。Wikipediaを見ると、甲・丙巻が東京国立博物館、乙・丁巻が京都国立博物館に寄託されており、寺で見られるのは模本であると書かれている。果たして40年前に見たものも模写本であったのだろうか。ここでは幾枚かの絵葉書を買った。

 翌日は鞍馬に行ったような記憶はあるのだが、北山の記憶とは対照的にまったくぼんやりとしている。記憶の細い糸を手繰ると、大きな「天狗の下駄」を見たような気もするのだが、それは地元神奈川県にある大雄山最乗寺で見たものと錯綜しているのかも知れない。(つづく)


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、鴨川(加茂川?)ならぬ横浜・青葉区の奈良川の上を飛ぶ小鷺たち。

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