ビジュアル系? ジャケ買い?


 ビジュアル系クラシックにのめり込んだか、ジャケ買いかと云う批判があるかも知れないが、どうぞお好きに。

 若手演奏家が世に出るチャンスは少ない。今どき名前の売れていない新人がコンサートを開いてもチケットは売れないし、CDを出したからと云っても売れる訳でもない。でも、演奏家を目指す彼ら彼女たちは、チケットやCDが売れなければ世に出るどころか自身の生活さえままならないのだ。彼らを抱える音楽事務所もレーベルも経営が苦しくなる。

 若くて才能の有る演奏家を育てるのは、私たち聴き手。お金を払って聴きに行き、CDを買う事が彼ら彼女たちを育てることになるのだ。だから郷秋<Gauche>は若手演奏家のCDを買う。そうすることで彼ら彼女たちが演奏家として独り立ちできるようになるのであれば、お安い御用である。

 と云う訳で今日の一枚は、松本 欄(Vn)、水野由紀(Vc)、村松亜紀(Pf)による、メンデルスゾーンのトリオとベートーヴェンの大公。ビジュアル系であることは否定しないけれど、同時に実力派でもある。まだ粗削りではあるけれど、フレッシュな演奏を堪能させて頂きましたよ。
EXTON OVCL-00556 3,000円(税別)

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