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正しい裁判を得るために

ギリシャ、戦争賠償請求でドイツに脅し

2015年03月13日 | 日記

メルケル首相が来日し、我が国の慰安婦問題について早期に解決するよう
促したことは2日前のブログで取り上げたばかりです。

そのドイツに対してギリシャのチプラス首相は、ナチ占領時代の損害賠償
の請求をしているとのことです。
BBCの記事によるとチプラスは「Germany had adopted "silence, legal trick and
delays" since reunification in 1990」と主張しているということなので、
法律的な根拠を明確に示しているようではないと思います。
いずれにしても、チプラス首相は債権者に対する支払いはするつもりだが、
「取り戻しのつかない」戦争賠償請求を放棄するつもりはないとしているようです。

更に、2000年にギリシャの最高裁はドイツに対して1944年6月にディストモ村で行われた
虐殺の被害者218名の遺族に2800万ユーロの支払い命令をしたということです。
実際には執行はしていなかったのですが、それについても
法務大臣はドイツの財産を押えることを承認する用意があるとして脅しているようです。

これらの行為はこのたびのギリシャ危機をめぐるEU側との交渉を有利に進めるためで
あることは間違いないと見ています。

それにしても戦後70年以上経過し、一応は政治的にも法律的にも賠償問題は
解決しているにもかかわらず、また蒸し返しがなされているわけです。
特にEUの場合は、 第二次世界大戦の反省に立って、二度と戦争を起こさないことを
目的として設立した欧州石炭鉄鋼共同体が始まりです。
ギリシャの主張は明らかにEUの精神に反しています。

ドイツも日本も国民の努力で敗戦から立ち上がり、今の繁栄があるわけです。
ドイツはEUの発展拡大に最も大きく寄与しています。

にも関わらず、今だに敗戦の責任を政治的に利用されているわけです。
いろいろ考えさせられます。 

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