これについては、このブログでも取り上げました。
裁判所がビデオを撮影してあったということで、新しい裁判員は
それを見て判断したのです。
評議の内容に関することなので、知ることはできないと思いますが、
裁判官も裁判員も同じような心証だったのか、
それとも裁判官と裁判員で心証の違いがあったのか
知りたいものです。
というのも、民事事件ではかなりな頻度であるのですが、
裁判官の転勤等による交替で、
全然証人尋問しない裁判官が、証人尋問調書だけを読んで判決することが
あるのです。
記憶では決定的なものはなかったように思いますが、
微妙に違うかなと感じたことは何度かありました。
証人尋問が終わると、当事者と一緒に分析をします。
裁判官はわかってくれただろうかを、細かく分析するのです。
そうすると、ちょっと違うよねということがあるのです。
もちろん、同じ裁判官だったとしても、尋問のときと違うねということも
ありますが。
刑事事件の場合は、合理的に疑いのない程度に立証する必要があるので、
微妙なところが影響する可能性もあると思います。
今回の件がもともと無罪の可能性のあったものかどうか、
詳しいことはわからないので確かなことはいえませんが、
検討課題ではあると思います。