判事ディード「法の聖域」の19話は、原題は「Popular Appeal」です。
ディードは事件を通して正義の実現に努めてきました。
既成の概念や常識にとらわれず、弱い者の味方をしてきたのです。
もちろん19話においてもその姿勢は変わりませんが、前回のバロンの事件を
きっかけに、さらに範囲を広げ、個人として巨悪の犯罪との闘いにも
挑んでいきます。
政治と産業界の癒着・腐敗を暴くことです。リストフィールドとニール・ハウマンのことです。
今回ディードは注目度の極めて高い事件を担当することになりました。
「地下牢」というテレビのリアリティショーの放映最中に起こった殺人事件ですから、目撃者は
1620万世帯の視聴者です。
これまでなら、こういう事件については、イアンはディードに担当させません。
今回は、どういう風の吹きまわしかイアンのご指名です。
嗅覚の鋭いディードは何か裏があると感じます。でも最初はわかりません。
(ジョーは、きっとあなたはそういうテレビを見ないからよと、からかっていましたね)
本当の殺人事件そのものは、既にManslaughterで3年の実刑ということで
有罪が決まり終わっています。
すなわち、実際の殺人犯(ショウコウ)はProvocationの抗弁が認められ、
Murder ではなく、Manslaughterになったのですね。何千万という目撃者がいるので
こちらの方は簡単に決着しています。
今回、ディードの担当するのは、視聴率を上げるために、番組を面白くしようとして、
番組のプロデューサーとディレクターに行き過ぎたがあったのではないか、
ショウコウの殺人に責任があるのではないかということでManslaughterが争われて
いるのです。
最初の冒頭説明のところで検察側のジョーが明らかにしています。
ここで殺人についておさらいをしておきましょう。イギリスでは殺人を2つに分けます。
Murder と
Manslaughter 故殺(計画的でない殺人)です。
Murderは終身刑しかないので、全然弁解の余地のない殺人です。
日本人にわかりにくいのは、殺人をMurderとManslaughterにわけるという発想です。
日本では人を殺せば殺人です。どういう殺し方だったかは関係ありません。
ところが、イギリスでは挑発して殺した場合とか、責任能力に問題がある場合とか
自殺ほう助のような場合など、被告人に同情すべき事情がある場合には、
終身刑しかないMurderではなく、Manslaughterになるのです。
イギリスは判例法の国なので、最初は人を殺せば終身刑のMurderでよかった。
しかし、実際には人殺しにもいろいろ事情がある。終身刑では重すぎるという場合に
ついてMurderとは別枠のManslaughterという概念が生まれたのだと思います。
実際、日本でも殺人罪で無期懲役になるのは凶悪な場合で、多くの殺人罪はもっと軽い罪に
なっているのです。
Manslaughterですが、さらに2種類に分類できると解釈されています。ちょっと説明がかたく
なりますが、最初に説明しておいた方が理解がしやすいと思いますので。
Voluntary Manslaughter(殺すという意図がある)と
Involuntary Manslaughter(殺すという意図がない) です。
Voluntary Manslaughterが普通です。
この回で問題となっているのは、Involuntary(意識しないで) Manslaughterの方です。
番組のプロデューサーやディレクターには殺すつもりなどなかったのですから。
それではどういう場合にInvoluntary Manslaughterが成立するかというと、
Gross Negligence(重過失)があった場合です。
日本でいえば過失致死罪に相当するのでしょうが、ディードの放送も回を重ねてきますと
我々もイギリス的考えになれてきましたよね。ですから、ちょっと気取って
「Manslaughter by Gross Neglegence」と原語をそのまま使いましょうね。
その方がずっとしっくりしますよね!!
では、どういう場合に、Gross Negligenceになるかというと、まず、
命の危険があるような状況での管理義務(Duty of Care)があることと
(すなわち、殺人の発生を防止する義務があったかどうかということです)、もう一つは
この管理義務違反が刑事罰を科さなければならないほどのものであることの二つの条件
が必要ということでなんです。もちろん、この二つは密接に絡んでいます。
これまでの回でも、「Gross Neglegence」という言葉は何度か出てきましたが、
今回は「Gross Neglegence」によるManslaughterが成立するかどうかがが
ストレートに争われているのです。
なお、イギリスでは、バリスターが検事になり弁護人になり、その中から一部の
ものがジャッジになるのですが、ジャッジは別にして、
同じバリスターが弁護人になったり検察官役になります。
メイソンもノーウォークも検察官役でもみています。
ですから、ちょっと混乱します。顔を見て判断するのではなく、
どちらに座っているかで、検察か弁護人かを見極めなければなりません。
法壇に向かって右側が検察、左側が弁護人です。
ただ、どちら側に座っても、やり方はあまり変わらないようです。
気のせいか、ジョーはいつもより態度が大きめ、ゆったりとしています。
検察側として経験を積んできたからかもしれませんね。
今回の見どころのひとつは、陪審員の選任です。
視聴率がきわめて高い番組(ジョーによると国民の半分以上)ですから、陪審員
候補に番組をみたひとがいる可能性が高いです。
テレビを通しであっても、犯罪現場を目撃している人が陪審員になるのは、予断を
持ち、適当とはいえません。
まず8人が排除されました。もう一人は、被告人が知っているということで
排除されていました。
また、バリスターがいたのですね。ディードが見たことがありますねと聞いていましたね。
バリスターにも陪審員の役が回ってくることになったのですと、説明していました。
日本の裁判員制度では弁護士は免除になっています。
イギリスの制度改革はいいのかどうかわかりません。
こういう専門家がいると、専門家が評議をリードする可能性があるからです。
素人の意見を反映するという陪審員制度の趣旨に反する可能性があると
思いますがいかがでしょうか。
アメリカでは陪審員の選任手続きは、当事者である弁護士、検事が主導して
行われますが、イギリスの場合は裁判官が主導していました。
裁判の進め方はアメリカにくらべ、職権的なようです。
弁護側は危険を承知で出演を引き受けたのだから責任がないとか、
気が付いたら手遅れになっていたので責任がないなどとと言い始めますが、
ディードは判例を引用したりして、即座にどうでもいい主張は切り捨て
争点をしぼっていきます。あらためてディードの訴訟指揮の素晴らしさを感じました。
争点は、プロデューサーやディレクターに、ショウコウ(犯人)の殺人を防止する義務が
あったかどうかどうかです。
通常は、テレビの生放送中に出演者が他の出演者を殺すなど予想できませんので
管理義務など問題にならないのですが、これはダンジョン「地下牢」などという閉じ込められた
空間でのサバイバルショーですから、ある程度の危険は予想されます。危険があればあるほど
見る方はドキドキでおもしろいわけですから視聴率があがります。
テレビの世界は視聴率がすべてといっていいほどですから、視聴率をあげるために
プロデューサーやディレクターが無理をすることは当然予想できますが、そういう抽象的な
ことでは責任、特に殺人という刑事責任を問うには不十分です。
具体的に起こった殺人事件について、予見できたか、あるいは予見可能であったかが
問題なのです。
製作会社の社長、出演者、犯人のショウコウ、心理学者が証言するにつれ、視聴率を上げる
ためならなんでもあり的な実態がわかってきますね。
まずは、製作会社社長です。検察側申請。
囚人(inmate)役の出演者の選択基準については、「過激で大胆で挑戦を受けられる人」
(英語では、exciting,lively,sexy,challengeという言葉が使われていたと思います)だという
だとか、また、殺人の発生する直前では、ショウコウが爆発寸前なのでとめなきゃという声もあったのに、
そこで視聴率は一気に270万ポイントもアップしたことなどの証言も引き出していきます。
また、一時期16%の視聴率が一気に37%になったことや、前回のシリーズの好評を受けての
注文だったので、弁護士の表現では「more dangerous,more freak」となり
社長の表現では「more challenging」にしたなどがわかります。
また、制作会社はこの番組で4700万ポンドもの巨額のもうけがあったなども明らかになります
(日本にも売られたなど)。
ここの証言の引き出し方ですが「500ポンド?」反応なし「5000ポンド?」反応なし「5000万
ポンド?」ここではじめて「そんなには」との答えが返ってきます。そこで「4700万でしょう」と
本当の数字を出しましたね。それでも回答を避けようとしていましたが、ディードの指示で
いやいや認めました。こういう聞き方って大切なんですよ。これを最初からストレートに
4700万でしょうなんて聞くと「覚えていません」で終わりになってしまうのです。
こういう尋問の仕方はとても勉強になります。どうってことないように思われるかもしれませんが、
実際は大事なのです。
視聴率と儲けのために、相当無理があったことが徐々に明らかになっていきます。
ただ、これって弁護側が反対審問で聞いているのです。弁護側にとって有利なことのようには
思いませんね。疑問をもちますよね。
弁護側のストーリーは、制作会社(それを雇ったテレビ局)が悪いんだ、プロデューサーたちは、
製作会社に利用されただけなんだということなのです。
弁護側は拒否できない「veto」のではないかと質問しています。これに対して「say」はできる
(意見はいえる)との回答でしたから、最終的には会社の方針に従うしかないということで、
一応弁護側の主張は立証できたのではないでしょうか。
やはり、撮影の現場がどうだったかが重要になるわけで、出演者のひとり、と殺人の実行者
であるショウコウが登場することになります。
演技が悪いと(ディードが演技?だってリアリティーでしょう?と聞きなおしていますが、要は
出演者同士互いに争わせて、視聴率があがるように盛り上がらせる、やらせということです)
罰がある(飲み物、食事をさせないなど)などが明らかになります。
そういえば、制作会社社長は出演者のことをmaterial(素材)ともの扱いでしたね。
また、ショウコウはもともとキレやすい性格だとか、弱み(女性やゲイに対する極めて強い
偏見や嫌悪感)がはっきりしており、したがってショウコウを爆発させるのは簡単だったこと
なども明らかになります。
実際に、ショウコウは証言中に切れてしまいましたから、陪審員たちには何が起こったのか
すぐにわかったようでした。特に、ショウコウがボス役の女性に、歯ブラシでトイレ掃除を
するように命令された屈辱、そのためコントロールできなくなった、追い込まれたとの証言は、
陪審員たちを動揺させ、相当効果があったようです。
ショウコウのこういう性格がプロジューサー、ディレクターにうまく利用されたのではないかとの
疑いは濃くなったように思います。
そこで、本当にそうだったのかを立証するために、検察側の証人として、専門家の証人
(シール)が出てきました。
すると、出演者を選ぶときに、精神鑑定医を含めて、挑発に乗りやすい人、つまり
精神的に不安定ですぐキレる人を探していたことがわかりました。
この証人に対しては、コカインの常習者であることを示して
その証言の信用性を減殺してしまいます。弁護側にポイントです。
(なお、プロジューサーもコカイン常習者です。番組放映中にプロジューサーが
一方の鼻を押さえるしぐさをしていました。あれで、視聴者は彼がコカイン常習者だということが
わかってしまうという仕掛けです。)
もう少し、当時の状況が知りたいですね。というのはプロジューサーは徹底否認ですし、
ディードが最初の場面で、あなた(弁護士のメイソンに)より法律知識があるかもなどと皮肉っ
ていたように、そうとうしたたかです(メイソンて人がいいですね。possibleなんて答えて
いましたね。もっとも、ウンザリしていた可能性もありますが)から、有罪を確かにするには
少々不安かも。
ここで逆転劇です。
ディレクターのロイが良心の呵責に耐えられず、有罪を認めることになります。
ロイはプロジューサーのキースが雇ったということもあり、キースのいいなりだったのです。
勇気が要ったことと思います。
もっとも、ディレクターのロイについては、ジョーも最初から、キースの弱みはロイよね
と言っていましたので、この動きは計算ずみだった可能性もあります。
そういう意味では、検察側の予測したとおりに裁判は進行しています。
例によって、ここで、ロイを被告人ではなく証人として尋問するために手続きがあります
(もう、私たちも慣れましたね。陪審員をいったん退廷させるんでしたよね)。
キースにとっては、このロイの裏切り?は大打撃です。
仲間ですから、内情を一番よく知っていいるので、反対側にまわると一番怖い証人です。
これまでの証人の証言でショウコウがキレて爆発する可能性があることは明らかに
なったと思いますが、
「Gross Neeglegence」として刑事責任を問うには、
キースが、追い込まれるとショウコウがキレて、他の出演者を殺すあるいは重大な結果を
もたらすことになることを予見していたかその可能性があることを予見していたか
(foresawかforeseeable)でなければならないからです。
これはキースの当時のmindすなわち精神状態ですから、本人が否定するとなかなか
立証は難しいです。
ところが、ロイはキースの部下として終始行動を共にし、その指揮監督のもとで働いて
いたのですから、キースが何を考えていたかなど当然に知っているからです。
ロイの口から、テレビ局の局長、社長、シール、キース、ロイが、
ジョウコウの精神状態について議論していたことがわかりました。
専門家のシール先生はジョウコウのパーソナリティ(精神的に不安定、知性は
あまりないがプライドは高いなど)を考えると何が起こっても不思議ではないとの
意見をもっていたことや、出演の誰かを殺しかねないというような話も
出たというのです。ディードは「死」という言葉に即座に反応して真剣に議論したのか
と口を出します。「キースが局の弁護士に相談していた」ということでした。
これって重大証言です。冗談なら弁護士に相談しませんよね。
相談の結果は、報告書を見ていないのでわからないということでしたが、
その後、キースは「だれかが直接にしなければ刑事責任はないから大丈夫だよと」言っていた
ということでしたね。Gross Negligenceという言葉も出ています。
最初の争いの後、視聴率が上がっていたので、ショウコウをますます追い込むことにしたのです。
誰かの死が視聴率に影響すると考えたかについては「少しは」と言っていましたよね。
これで決まりかなという感じでしたが、「Manslaughter by Gross Neglegence」
についてどういうふうに考えるかべきかディードは具体的に説明していました。
被告人側の主張について、テレビだし危険は覚悟していたとか、ロイは刑を軽くして
もらいたいからで証言は信用できないとか危険は予測していなかったと纏めをしたうえで、
不注意があった場合にはManslaughterが成立すること、ただ不注意(lacking in care)
というのは刑事責任を生ずるほどに重大な(so serious)ものであること、
criminaly care の基準は陪審員が決めて判断しなければならないということでした。
視聴率をあげるためとか、4800万もの利益をあげているとか、精神的に不安定な青年が
意図的に煽られ追い込まれても、マラウイの家族のため生活費を稼ぐために、役を降りられ
ないなどの事情は、criminaly careの判断に大きく影響するように思いました。
本当の責任者は視聴率万能主義のテレビ局や制作会社にあるのではという
感じもしましたね。視聴率1800万を達成すればボーナスをもらえるという話に
なっていたようです。だからロイもキースも無理をしたのですが、それを仕掛けたのは
テレビ局であり、製作会社です。
だから、陪審長が意見として「corporate Manslaughter」を問うべきではないか
いうのは、最もだと思いました。
もちろん、キースは有罪です。
量刑は陪審員ではなくディードの仕事ですが、どうやら実刑を考えているようでしたね。
この事件はマスコミの注目を集め、記者たちの傍聴も多く、また禁止の写真撮影が
あったりしてディードは超多忙です。
しかし、こういう忙しい中にあっても、ディードはリストフィールドとハウトンとの癒着
を追及する手を緩めようとはしません。
つぎつぎと証拠がなくなっていくので、裁判ではなく議会(下院)の特別委員会で
取り上げてもらうことにします。
バロンが死んだことは大打撃です。
即、証拠につながるわけではありませんが、死の真相をつかもうとします。
そこで、顔をきかせて、ディードの法廷に出てくる検視官に再検視を頼みます。
権限はないのですが、ハイコートジャッジの肩書を乱用?します。
権限があるのは内務省ですが、ここの大臣はニールです。
騒ぎたてると隠ぺいしていると疑われるので、黙認するしかありません。
これはディードの読み通りになります。
何でディードがダンジョン事件を担当することになったのか、明らかになりますね。
ニールがイワンに「ディードはダンジョン事件でoccupy されているはずじゃなかった
のか」と文句をつけていましたね。
ディードはダンジョン事件があっても腐敗の追及程度はできるのです。でも、
事件に影響していることは事実です。裁判を延期して委員会や委員長の
キッドマンと打合せをしていますから。
さて、再検視でバロンの死が自殺でないことははっきりしましたね。
最初の検視は見逃したのかというディードの質問に対し、グレスマン検視官は
目的が違うからだと説明しています。
つまり、最初の検視は不審はないとの前提です。特に、情報もなかったので
アルコールが検出されても苦しみを和らげるためと考えるのです。
ところは、二回目のときはチャーリーの「アルコールは飲めない」との情報があるので
そこからスタートするわけです。
そうするとアルコールの前と後で水の種類が違うことが分かってきます。
まず、水道水を飲んで、溺死寸前だったのです。
だとするとテームズ川で溺死するなどおかしいわけで、誰かが運んで行ったことが
推測され、アルコールのことを考えると、自殺説はなくなるというわけです。
真実発見のためには、こういう細かなことがいかに重要かがわかると思います。
バロンの死亡を暴き始めたディードにニールは慌てます。
汚職だけでなく殺人の共犯にされたのではキャリアはすべて終リです。ニールは
リストフィールドとの関係を解消することを決意します。
ディードは時間調整をして委員会に出席し証言します。
あくまでも執念ですね。でもひとり変な委員がいます。ちょっと気になりましたね。
ニールは委員会で証言することになり、心配になりますが、
リストフィールドは手を回してあるので、大丈夫と言っていました。
どういうことでしょう。
いよいよニールの証言です。リストフィールドとの親しい関係を追及する委員長に
ニールは知らぬ存ぜぬです。
ディードはメンターでのつながりを委員長に教えるべくメモを差し入れます。
委員長が追及を始めたところで、例の男性委員が質問を引き取ります。
そして、メンターに大きな収益をもたらす活動をしたのですねなど
ニールを持ちあげる質問をします。
そのうえで、わいろをもらったかどうかをストレートに聞きます。
ニールはそんなことなど馬鹿なことという調子で否定します。
これで、実際は委員会は潰れたも同然です。
この男性委員(下院議員)がリストフィールドに買収されたのですね。
いつ、いかに質問をするかは、本当に決定的なのです。
流れが完全に変わってしまうからです。
ストレートな質問をすれば、このような結果になるのはわかっているのです。
それを知ったうえでの質問だったのです。
つまり、ニールにきっぱり否定する機会を与えてあげたのです。
ディードもキッドマン委員長も「してやられた」ということで、特にキッドマンはお冠
でしたね。
ですが、次はリストフィールドが呼ばれる番です。
リストフィールドの用心棒は堂々とディードの前に姿を出します。
ディードがミミを散歩させている時に近づいてきたのは、脅しのためなのです。
ディードの車になにやら細工をしているようです。
ディードを嘘の電話で呼び出します。ディードは急いでいたので公用車を使います。
用心棒の姿をみたジョーはディードに知らせるためディードの車で出かけます。
道路に点々とオイルのあとが・・・
ブレーキオイルに操作したのです。
裁判官の命をねらうなど、通常は考えられませんが、金がすべての実業家にとっては
ビジネスと一つなんでしょうか。こわいですね。
ジョーは大事故を起こします。ディードの身代わりになったのです。
またまたディードが狙われました。
お尻のポケットにいれた財布がディードの命を救いました。
用心棒はディードの一撃で死んでしまいました。
リストフィールドについては、用心棒の携帯電話に残った通話記録から
本人の否認にもかかわらず、犯罪の証明ができることになりました。
内務大臣のニールについては、また・・ということになりました。
ジョーも意識を取り戻したようです。
ディードが法廷侮辱罪を犯したマスコミ関係者にダンジョンのようなつまらないこと
や中身のないセレブを追っかけるのではなく、政府や官庁などもっ大事なことを真面目に
取れあげれば社会が良くなると説示していましたが、くたくたになったディードの本音でしょう。
ニールのいうことも当たらないわけではなかったと思いませんか?
今回は、ディードも珍しく、女性問題はなかったです。
さすがのディードも二つの事件で精いっぱいでした。
モンティも最近はディードの味方です。いろいろ気づかいをしています。
そんなモンティに大丈夫?と声をかけると、「もうLaw Lordはあきらめたから」
と元気がなさそうでした。
イアンたち役人や政治家たちとの闘いにうんざりしたのでしょうか?
ディードには諦めないで頑張ってほしいですね。
なお、日本語の訳はいつも内容も反映したもののようですが、今回の
「迎合の落とし穴」、なんかすっきりとわかっていい感じです。
upしていただきありがとうございます。
ご無理を言ってすいませんでした。
先生の解説がないと クリープを入れないコーヒーなもので・・・(たとえ、、、フルッ!)