妻一人 子一人 と 一匹

2005.9.26 『妻一人 子一人』としてスタート
2010.3.18、2021.8.28、2023.3.26 改変

正しい点眼薬の使い方

2012年11月17日 21時47分48秒 | Weblog
眼科を受診したことのある人なら誰でも経験があると思うが、
眼球にプシュッと空気をあてる検査のことを眼圧測定という。
わずか1分くらいで済む検査だが、私にとってはこれが自分の運命を左右する重大な検査である。

正常眼圧緑内障と診断され、点眼薬による治療を開始してから2週間。
先日の検査では、めでたく眼圧が下がり始めていることがわかった。
この調子で眼圧が下がっていけば、症状の進行は最低限に抑えることができる。


緑内障とは、何らかの原因で視神経に障害が発生し、視野が狭くなっていく病気で、
眼圧の上昇がその病因の一つとされる。
眼圧とは、簡単に言うと眼球の硬さのことで、眼圧の上昇によって視神経が圧迫され
圧迫された視神経は萎縮していくんだったかな・・・?
そんでもって一度損傷を受けた視神経は復元されないため、放置すれば徐々に視野が狭くなり、
最後には失明に至る病気、それが緑内障である。

私の場合、眼圧がヒトの正常範囲(10~21mmhg)であるにもかかわらず、緑内障を発症してしまった。
だから<正常眼圧緑内障>という病名なのである。
医師の話によれば、眼圧には個人差があり、血圧と一緒で高血圧や低血圧でもピンピンしている人も
いれば、多少の血圧の変動で体調不良を訴える人がいるように、私の場合は正常範囲内の眼圧で
あっても、視神経に損傷を与えてしまうようになってしまったようだ、とのことだった。
また、眼圧は一日のあいだに変化することもあり、普段の眼圧が19mmhgである私は、
時間帯によって正常範囲を超えている可能性もある。

小学2年生からメガネをかけるようになって以来、20代前半まで視力は低下していった。
したがって、強度のメガネ・コンタクトレンズを手放せなくなり、目にはかなりの負担がかかって
いたのだと思う。視神経は人一倍弱っていたから、眼圧値は正常でも病気を発症してしまったのでは
ないだろうか。これは、私個人の素人診断である。
次回の診療は、緑内障の専門医に診てもらえるそうなので、詳しく聞いてみたいと思う。


とにかくまずは眼圧を下げなければいけないので、点眼による治療が始まった。
治療といっても、一日一回寝る前に目薬をさすだけである。

緑内障の進行を抑える点眼薬だけでなく、すべての目薬の使い方に共通することなのだが、
目薬をジョボジョボッと数滴たらし、目をパチパチっとさせて薬を眼球になじませようとするのは、
全くの間違いである。
正しい使用方法は、点眼は一滴で十分で、目をパチパチっとさせるのではなく、
点眼後、目を数分とじるのが、薬を浸透させる最良の方法ということだ。
目頭を抑えるのも良いそうだ。それは目頭のあたりに涙腺があるため、涙を抑えることにより
薬が涙で流れてしまうのを防ぐ効果があるそうなのだ。
立ったまま、寝ながらの目薬も良くないことが最近わかった。座って上を向いた状態で目をつぶるのが
涙が一番こぼれずらい。私の治療時間はこれを毎晩5分。ようやく慣れてきた。

病気になると、今までのこと、現在、これからのことが全然違って見えてくるような気がしてきた。
幸い先日の検査の結果は、とても喜ばしいものだった。
このブログも、「家族のこと」「趣味のこと」そして「闘病のこと」とバリエーションが広がってきた。