ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

兵庫・明石

2007年11月20日 09時40分50秒 | 障害者の自立
知り合いから情報を頂きました。

兵庫・明石


 兵庫県明石市(あかしし)の市役所内に作業所「時のわらし」が九月、開設され、市役所からでる、印刷や封筒詰め、公用車の洗車などの仕事を請け負っています。また、市役所ロビーに八日、福祉コンビニが開店。障害者が就労し作業所で作った品物も販売しています。

親の願い受け
 私は、障害児を持つ親の「子どもより一日だけ長生きしたい」「働ける場所が欲しい」という声を議会で紹介し、学校を卒業した後の居場所づくりに、市が責任を持つよう何度も取り上げてきました。現在、市内外で、六百人近くの人が事業所などに通所し、相談があればすぐ紹介のできるネットワークシステムもできています。

 昨年九月議会に、NPO法人「明石障がい者地域生活ケアネットワーク」から「障害者自立支援法における独自政策と見直しを求める」請願が出されました。全会派一致で採択され、(1)所得保障を確立すること(2)障害区分程度の根本的な見直し―を求める意見書を国に提出しました。市はこれを受け、就労支援のあり方を研究。市役所内に小規模作業所と福祉コンビニの開設を発表しました。

 作業所「時のわらし」は、市が、明石障がい者地域生活ケアネットワークに運営を委託し、さまざまな障害を持つ人が一緒に働いています。就労希望者の公募に二十人が応募し、五人が採用されました。午前九時から午後四時勤務、二年間の期限付きで、一般企業への就労をめざします。福祉コンビニは、一般の商品のほかに障害者団体の商品も販売し、販路の拡大と増収を目指します。

 障害者の求人は、ハローワークを通じて行われ、一定期間職場に付き添って仕事の自立を助けるジョブコーチの支援が受けられます。

 障害福祉課長は、「開設は終わりではなく始まりで、どんどん課題がでてくる。市役所から作業所の仕事をどれだけ出せるか。障害を持っていてもコンビニで働ける。配慮と工夫があればどこでも仕事ができることを発信したい」と、力説しました。

 「時のわらし」で働く五人を訪ねました。訪問した当日は、市役所の車の洗車と「児童虐待防止キャンペーン」のリボンの作製です。仕事はどうですか?と聞くと「楽しい」と口をそろえての返事が。「いろいろな仕事ができて、一日が早く過ぎる」「今までよりウント時給が多いのでうれしい」。職員は「仕事は丁寧で速い」と話します。

補助金増額を
 五十人近くが登録利用する地域活動支援センターを訪ねました。センターの施設長は、「事業費補助が前年より百万円増額されたが、職員を一人増やすと消えてしまう。利用日数が確定しないので、毎月の財政状況が不安。質の高いケアを維持するため補助金を増額してほしい」。

 また、ある入所施設では、「定率一割負担だけでなく、食費や日用品代が自己負担になった影響が大きい。施設で一緒に暮らしている仲間が、経済的理由で行事などに参加できない。応益負担そのものを中止すべきだ。現場職員も生活ができない低賃金があたり前になっている。これでは専門的知識や経験が途絶えることになる。サービスを提供すれば赤字になる報酬単価では、事業はやっていけない」と自立支援法への怒りをぶつけました。