ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

字幕メガネ  日本の映画を、聞こえない人も見えるよう

2017年09月06日 02時24分58秒 | 障害者の自立

 聴覚障害者(ちょうかくしょうがいしゃ)にも映画館(えいがかん)で日本(にっぽん)の映画(えいが)を楽(たの)しんでもらおうという試(こころ)みが、今月上旬(こんげつじょうじゅん)から始(はじ)まります。スクリーンに字幕(じまく)が浮(う)かんでいるように見(み)えるメガネ型(がた)の機器(きき)を使(つか)う試(こころ)みです。映画館(えいがかん)を経営(けいえい)する業者(ぎょうしゃ)などの団体(だんたい)「全国興行生活衛生同業組合連合会(ぜんこくこうぎょうせいかつえいせいどうぎょうくみあいれんごうかい)」(全興連(ぜんこうれん))が、東京(とうきょう)、神奈川(かながわ)、愛知(あいち)、大阪(おおさか)の4か所(しょ)の劇場(げきじょう)で、各(かく)10台(だい)ほどの機器(きき)を置(お)き、無料(むりょう)で貸(か)し出(だ)します。大人(おとな)を対象(たいしょう)にした約(やく)2か月間(げつかん)の試験的(しけんてき)な取(と)り組(く)みですが、利用者(りようしゃ)にはアンケートで感想(かんそう)を聞(き)き、システムの改良(かいりょう)を目指(めざ)します。

 

 映画(えいが)のバリアフリー上映(じょうえい)を目指(めざ)すNPO法人(ほうじん)「メディア・アクセス・サポートセンター(MASC)」(東京都(とうきょうと))が、作品(さくひん)の上映(じょうえい)と同時進行(どうじしんこう)で端末(たんまつ)に字幕(じまく)を表示(ひょうじ)できる無料(むりょう)アプリを開発(かいはつ)しました。メガネ型機器(がたきき)にアプリをダウンロードしてかけると、スクリーン上(じょう)に字幕(じまく)が浮(う)かんで見(み)える仕組(しく)みです。

 MASCによると、2015年(ねん)12月(がつ)からの1年間(ねんかん)に公開(こうかい)された日本(にっぽん)の映画(えいが)610作品(さくひん)のうち、13%の81作品(さくひん)には字幕(じまく)が付(つ)いています。しかし健常者(けんじょうしゃ)の観客(かんきゃく)から「画面(がめん)に集中(しゅうちゅう)できない」と言(い)われる恐(おそ)れがあり、数回(すうかい)だけしか上映(じょうえい)されないことが多(おお)いといいます。全興連(ぜんこうれん)は障害者(しょうがいしゃ)が映画(えいが)を楽(たの)しむ機会(きかい)を広(ひろ)げようと、今回(こんかい)の取(と)り組(く)みをきっかけにシステムの普及(ふきゅう)を目指(めざ)します。

 課題(かだい)は機器(きき)の値段(ねだん)です。MASCによると1台(だい)10万円(まんえん)ほどかかり、福祉(ふくし)が目的(もくてき)の機器(きき)ではないため、自治体(じちたい)などにお金(かね)を助(たす)けてもらうことが難(むずか)しいといいます。全興連(ぜんこうれん)の担当者(たんとうしゃ)は「障害者(しょうがいしゃ)が健常者(けんじょうしゃ)と同(おな)じように映画(えいが)を楽(たの)しめる環境(かんきょう)を整(ととの)えたい」、MASCの担当者(たんとうしゃ)も「このシステムを発展(はってん)させれば、外国語(がいこくご)の字幕(じまく)も表示(ひょうじ)でき、外国人(がいこくじん)も映画館(えいがかん)で日本(にっぽん)の映画(えいが)を見(み)られるようになる」と話(はな)しています。

毎日小学生新聞   2017年9月5日


是枝裕和監督作「三度目の殺人」バリアフリー上映の新技術「UDCast」を本格導入!

2017年09月06日 02時14分20秒 | 障害者の自立

 [映画.com ニュース] バリアフリー上映の新技術「UDCast」方式が、是枝裕和監督の最新作で福山雅治が主演した「三度目の殺人」から本格導入されることが、このほど明らかになった。

「UDCast」とは、映画、映像、放送の“音声”をスマートフォンといった携帯端末のマイクが拾うことで、その端末を通じて、字幕や手話の表示、音声ガイドの再生などを行うことができるアプリケーション。「(映像が)見えない、見えにくい」「(音声が)聞こえない、聞こえにくい」といった鑑賞者が、作品を思う存分楽しめることができる。

三度目の殺人」では、視覚障害者用の音声ガイドと、聴覚障害者用の日本語字幕をセットで提供。全国ロードショー作品としては初めて、興行期間中全ての上映劇場・上映回において、「UDCast」方式による音声ガイドと日本語字幕を利用できる。


 

また「UDCast」方式対応の字幕表示用メガネ機器「セイコーエプソン製スマートグラス MOVERIO BT-350」の貸し出しを、東京・立川シネマシティ、神奈川・川崎チネチッタ、愛知・ミッドランドスクエア シネマ、大阪ステーションシティシネマで実施(事前予約制)。貸し出し劇場以外でも、持参した対応メガネ機器に「UDCast」をダウンロードして専用マイクを付ければ、日本語字幕付きバージョンの作品を、全国の上映劇場及び上映回で鑑賞することができる。なお音声ガイドは、スマートフォンなどの携帯端末機器に「UDCast」をインストールすることで利用可能だ。

三度目の殺人」は、勝利至上主義のエリート弁護士・重盛(福山)が、30年前にも殺人の前科がある三隅(役所広司)の弁護を“負け戦”と覚悟しながら引き受けるという視点から描かれる心理サスペンス。9月9日から全国順次公開。

(映画.com速報)2017年9月5日

眞子さま婚約内定 県内からも祝福の声

2017年09月06日 02時00分09秒 | 障害者の自立

 脳性まひのミュージシャン・井谷さん「支え合い温かい家庭を」 /鳥取

 秋篠宮ご夫妻の長女眞子さまと、国際基督教大の同級生で法律事務所社員の小室圭さんの婚約が内定した3日、県内からも祝福の声が上がった。

 眞子さまは昨年10月、米子市で開かれた障害者による芸術発表会「東京オリンピック・パラリンピックに向けた障がい者アートフェスタ」に出席するため初めて来県された。脳性まひを抱える倉吉市のミュージシャン、井谷優太さん(32)はフェスタ前日のイベントで眞子さまと会話を交わした。眞子さまは、井谷さんが動画投稿サイト「ユーチューブ」で発信している自作曲を聴いてくれていたといい、「『とてもすてきな音楽ですね』と言ってもらえた」と当時を振り返った。

 5月に婚約の見込みが報道で伝えられると、「Shining Happy wind~眞子さまに捧(ささ)ぐ、祝福の音~」と題した3分程度の曲を作った。井谷さんは「眞子さまの優しい気さくな雰囲気を音楽に取り入れた。(小室さんと)二人で支え合って、温かい家庭をつくってほしい」と話した。

 市民からも祝福の声が相次いだ。鳥取市の田中一夫さん(90)は「小さいころからテレビでご成長を拝見していた。おめでとうございます」と笑顔。同市の主婦、西尾恵さん(47)は「(九州北部豪雨の被害を考慮して)婚約内定の発表を延期されたと聞き、優しい方だと感じた。幸せになってほしい」と話していた。

 平井伸治知事は同日、「(昨年10月の)地震の被災に対し力強く励ましていただいた。お二人の末永いお幸せを、心よりお祈り申し上げます」とのコメントを出した。


競わない海のスポーツ・スキューバダイビング

2017年09月06日 01時44分01秒 | 障害者の自立

 東京オリンピック、パラリンピックがいよいよ3年後に迫りました。最近は、テレビでも取り上げられていますので、パラリンピックについてもよく知られるようになりました。

 世界的な障害者スポーツ競技大会が開催されることになったのは、第2次大戦後、1960年にローマでのオリンピック大会開催地においてはじめて開催されました。Paralympicと呼称されたのは、1964年に東京で開催された第2回国際障害者スポーツ競技大会からになります。この言葉は当初Paraplegia(対麻痺)のParaとOlympicの合成語として呼ばれていましたが、現在ではPara=もう一つの、すなわち「もう一つのオリンピック」という意味で用いられています。

 ここで行われる競技種目は、ほぼオリンピックと同様で、ルールに従い勝敗・順列を競うものになっています。オリンピックと異なる点は、障害の種類、部位、程度による有利不利を無くすため、男女別に運動能力を中心としたクラス分け(障害区分)により競い合えるようになっていることです。

 したがって、クラス毎に金メダルが授与されることになります。競技力の向上に合わせて、競技用車椅子、義足などの開発も進んでいます。

 さて、スポーツには上記の競技スポーツ以外にも、レジャーやレクリエーションを目的としたスポーツや健康づくりを目的としたスポーツなど、競うのではなく、コミュニケーションや楽しみのための身体運動があります。

 これらのうち、海のレジャースポーツとして発展してきたものの一つに「SCUBA DIVING(スキューバダイビング)」があります。海まで行かなければならないし、海ならばどこでも行えるというわけではないので、なじみの薄いスポーツかもしれません。

 このスポーツは、自給式呼吸装置(Self Contained Underwater Breathing Apparatus:SCUBA)と浮力調整具(Buoyancy Control Device:BCD)により、水中でも呼吸をつづけながら移動することが可能であり、泳ぎが苦手な人でも「楽しむ」ことが可能なスポーツとなっています。自給式呼吸装置の英語の頭文字であるSCUBAを「スキューバ」とか「スクーバ」と呼びますが、発音のちがいであり同じ意味です。

 SCUBA装置は、もともと軍事目的に開発されたものですが、器材の改良により広くレジャースポーツへと発展しました。

 このスポーツの特徴は、①水中で呼吸を続けながら移動することができる②重力の影響から開放され、体重の重い者や下肢に障害のある者であっても負担なく楽しむことができる③浮力を調整する器材によって、陸上とはまったく異なった世界(浮遊感を味わうなど)を体験できる④競争がなく、子供からお年寄りまで、健康な男女が楽しむことのできる生涯スポーツまたレジャー・スポーツとして位置づけられる⑤自然の美しい環境を利用しておこなうため、環境保全に対する関心が強くなる―等であります。

 日頃、意識して呼吸をするということはあまりないと思いますが、このスポーツは意識的に呼吸することがとても重要になります。さらに「リラックス」することがスキル上達の指標となります。すなわち、他の競技スポーツでは、いかに速く、強く、高く、重くなどを競えることが高度なスキルとなりますが、SCUBA DIVINGでは、いかにリラックスした状態を作れるかが高度で安全なスキルに繋がります。

 ただし、SCUBA DIVINGは海中という自然のなかで行うスポーツであるため、他のスポーツ以上に、安全管理と「競ってはならない」というルールが徹底されています。安全のための知識と技術指導及び認定事業は、現在約30を超える民間の指導団体により世界共通のコース基準に基づいた教育が提供されています。
実施に当たっては、二人一組のバディシステム:Buddy Systemにより、常にお互いの安全確認を行いながら実施するスポーツでもあります。

 岡山大学においても、1987(昭和62)年より心豊かな人生のために、生涯スポーツの一つとして、教養教育のカリキュラムの中で実施されています。その間に学生の要望があり、これまでに、脳性麻痺、頚髄損傷、下肢切断の障害学生がSCUBA DIVINGを体験しています。彼らは、息継ぎができないため泳げませんでしたが、水中でも呼吸ができる装置によりSCUBA DIVINGは実施可能です。そこで、次回は「障害者ダイビング」についてご紹介します。

   ◇

三浦 孝仁 みうら・こうじ Ph.D. 岡山大名誉教授。公益財団法人岡山県体育協会スポーツ医・科学委員会委員。一般財団法人岡山市体育協会理事・スポーツ振興委員会・委員長。NPO HSA JAPAN代表理事。スポーツ教育・指導・研究やキャリア教育などに長年携わり、岡山大在職中に顧問を務めた同大ウェイトトレーニング部は10度の全国制覇を果たした。著書に「筋トレっち 走れるカラダの育て方」(東邦出版)など。早稲田大卒、日本体育大大学院修了。1957年生まれ。

 

プールでの実習風景

講習が終わると待ちに待ったダイビング

2017年09月04日    山陽新聞


多様な避難者どう守る? 女性目線で気配り 静岡県総合防災訓練

2017年09月06日 01時34分21秒 | 障害者の自立

 地震の揺れと津波から逃れた多様な避難者を、過酷な避難生活からどう守るか。3日に沼津市、裾野市、清水町、長泉町で行われた静岡県総合防災訓練に参加した住民と行政担当者らは、地域の課題を見つめ直した。
 裾野市生涯学習センターには、女性を中心にした地元住民有志が「女性目線の避難所」をモデル的に設置した。事前に全8回講座で避難所生活の問題点を学んだ住民有志は、乳幼児や障害者ら家族が使用する福祉スペースを設け、住民主体の運営を図るために本部や衛生、救護世話などの係分担も考えた。
 女性らしい細やかな配慮で、生理用品や紙オムツなどの支援物資はトイレに置いた。小学2年生の娘を持つ主婦(42)は「自治会などの役員は男性が多く、実際に女性が意見できるかは不安。これから地域に理解を広めたい」と意欲を示した。
 沼津市立原東小の訓練には、多くの外国人が参加した。市地域自治課国際係によると、市内在住の外国人は約3700人で、同校にも30~40人の外国籍の児童が通う。「どこに逃げれば、支援を受けられるのか知らなかった」。フィリピン国籍の外国人(45)は初参加の訓練で、災害時の避難行動を確認した。

 避難所を円滑に運営するには、普段からの交流が大切。原東部地区を担当する秋山誠一市防災指導員(67)は「まずは訓練参加を促し、日本の防災文化を知ってもらうことが第一歩」と強調した。
 長泉町在宅福祉総合センター「いずみの郷」では、福祉避難所の開設訓練を実施した。指定避難所での生活が困難な障害者や高齢者らを受け入れる福祉避難所は、24時間体制を取る。同町社会福祉協議会の担当者は「デイサービス利用者の対応と合わせ、多重業務をこなすには明らかに人手不足」と懸念する。
 熊本地震では一般市民が殺到し、福祉避難所が機能を果たせなかった事例もあった。県健康福祉部の担当者は「避難所ごとの役割を理解した上で、要援護者の家族や地域住民らが福祉避難所の運営に協力する必要がある」と指摘した。

地元住民有志が女性目線を生かして設置したモデル避難所

2017/9/4   @S[アットエス] by 静岡新聞