日本語の語は語の集合を表している。英語、中国語という場合もそうである。その語が意味を表わし語と語とが関係して法をあらわすと文をもって文法となる。語を単語とすると文法によって切り分けられた文のなかの語であり、単位体となる。その文法単位体に語性を見て文法機能を分類して品詞としている。詞とだけ使うと、言葉の意味を表し語とは違って、文の集合または文と句の関係でその中での用法をさすことにもなる。句は漢文での単位であったから、そこには詞と辞が現れていた。言葉はこれを総称し、話言葉を主に捉えていたが、書きことばというようにも使うことから、ことばの全体を指し示すようにもなった。コトバとするときにはそのことば全体をさすか、それをきりわけての、それぞれ設定されたコトバとなるようである。言葉、言の端、この用字は表記として時代によって見られたものである。それを言葉と伝統的に使うのはすでに古代の用字としてあったからであり、言語のあらわれを植物になぞらえた漢語表現の影響による。 . . . 本文を読む
語彙の語は文字である、と、日本語は規定したほうがよい。その文字とは何か、もちろん日本語であるから、漢字であり、仮名である。そこにローマ字表記の語彙が加わるかどうかは文字の規定によるところである。音声象徴の言語記号につき、意味象徴の文字である。漢字を学びローマ字を学ぶ日本語は仮名文字を通して意味をとらえてきたのである。ローマ字はカタカナ語として意味をとってきたので、それも文字によるところである。語が何であるか、文字が何であるか、それぞれに日本語の規程をしていなければならないところ、漢字を学ぶ経緯に、済まされてしまってきたようであるが、語と単語、そして文、漢字と文字と、加えれば、詞、辞ということがあり、言語、言葉となると、ごんご、げんご、中には、げんぎょ、という人があったり、ことば、コトバというふうに、使い分けがあるようなことだ。
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町工場「主婦がいない」 量販店とパート争奪戦 中にch新聞トップ記事、見出しである。20141026
リードには、
パートの主婦が働く海鮮せんべい工場=愛知県碧南市で
東海地方の都市近郊で、大型量販店の進出が相次ぎ、パート主婦の人手不足感が強まっている、
とある。
中段の見出しには、「介護漬け」横行、是正へ サービス付き高齢者住宅 とある。 20141026
記事委は、高齢化を受け国が整備を進める「サービス付き高齢者向け住宅」(サ高住)など老後の住まいで、運営事業者が不必要な介護保険サービスを提供したり、自社の介護利用を入居の条件にしたりといった事態が横行し、監督する自治体の50%強が問題視していることが、厚生労働省の初の全国調査で分かった、
とある。 . . . 本文を読む
現代日本語文法文章論 題材は、タイトルが、津波の「安全神話」 とある。日曜版のエッセイである。日本経済新聞の文化面、20141026付けである。執筆者は、 高橋順子氏である。なお、有料会員サイトであり、著作の全文をこのように言語分析に資料としているので、そのことをお断りするとともに、ここにお礼を申したい。
冒頭の文は、次である。
> 東日本大震災から三年半が過ぎた。
末尾の文は、次である。
>海自身、津波を起こしたことを忘れたように凪(な)いでいた。
書き出しの文段は、次のようである。
> 東日本大震災から三年半が過ぎた。今なお震災前の暮らしを取り戻せない人びともいるし、取り戻しはしたものの、もう忘れたいという人もいるようだ。
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