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絶滅危惧種アカアシカツオドリは盗まれたかも???

2008年09月11日 | 川柳

          あ~あ~ショック!!

 昨晩、7時前のNHKニュースで、函館から北上して40分くらいのところにある森漁港の松崎さんという漁師さんの船に、2週間前に居ついてしまった「アカアシカツオドリ君」メスかオスかは知らないけれど、この鳥と船主さんのことについて書かせていただきます。

 昨日の朝5時半、漁に出かけようとして船に乗ったら「アカアシカツオドリ君」の姿が・・・ない!・・・。

2週間ずーと船から一歩も離れることのなかった体長60センチくらいある「幼鳥」が仲間から離れて遠く亜熱帯地方の海洋で棲息しているはずが、大海原で迷子になっちゃったのです。

松崎さんはその朝「あーあー飛んで行っちゃったんだ・・・」と、思いがっかりしていたようです。

 夜、ニュースを見終わって、松崎さんの親友の親戚に電話をしたところ「飛んで行っちゃったんではなくて・・・盗まれたんじゃないかとおもうんだよ!」という電話口の向こうの声に、「それも考えられる・・・な。」と、思わずにはいられませんでした。

誰も鳥が飛んでいくのを見た人はいませんし。盗まれたのも見た人はいません。

だから、断定など出来ないのですが、そのあと電話口の向こうで「今、松崎さんが船に乗って沖に出てるんだよ!」と、うかがい・・・こころはホロホロリ。

      暗い海へ船の舵を向けながら、鳥君を捜しに行ったのか?

「盗まれたか?」と思う、複雑なこころを海にその胸中を抱かれに行ったかはご本人しかわかりませんが、いつも冗談を言って人を和ませ、馬鹿なふりが天才的に出来るすばらしい心の主は、きっとやりきれない思いで夜の海へひとり佇んでいたのでしょうか?

この「鳥君」のことを考えて、報道関係者にも発表をぎりぎりまで控えさせていた「善人のこころ」に、どんな思いが去来したことでしょう。

私も夕べは考えさせられて・・・朝3時まで眠ることが出来ませんでした。

そうしているうちに、もし?アイヌの萱野茂さんが松崎さんのそばにいらしたら・・・なんとおっしゃるかな?と、ふと・・・思ってしまいました。

 「自然はアイヌにとってすべて神様です。鳥たちは私達人間に四季の移ろいを教えてくださり、海や川にあっては、わたしたちの命の源の糧である魚の居場所さえ教えてくださるのです。そして天変地異が起こる前兆には、鳥達が必ず空から・・・嵐が来るぞ!明日はしけだぞ!台風が来るぞ!と、鳥の神様は私達人間を守ってくださるのです。だから私達は、いつも自然の声を聞き・・・神様の化身であるさまざまな動植物に感謝の祈りを捧げ・・・鳥の神様!あなたのおかげでしけに会わずにいられました。台風に呑み込まれずにすみました。今日も今日の食事の糧を鳥達に導いていただくことができました。と、大空に両手を広げながら感謝の祈りを捧げなければなりません。この遠い南からわざわざ北海道まで来てくださった南の鳥の神様を、もし盗んだ和人がいたとしましょう・・・・。私達人間も動物もあらゆる命あるものはすべて、宇宙の大河の一滴の存在です。どうかその鳥を盗んだ和人があらば・・・そのひとの無知なる悪しき行ないを許してあげていただきたい。そして、その人が自然の向こうの神の国の前に召されるときに・・・きっと悪いことをしたと思うことでしょうから・・・どうぞ・・神様!彼を神の国の一員として引導してくださることをお願いします。」

このような、ことをおっしゃるのではないかと勝手に思ってしまった私は、そのあとぐっすり眠ることができました。

そして、人間の善意・誠意・好意には因果という、反対の運命とも出会わなければならなかった松崎さん・・(今、ちょうど地震で家が揺れています。オーマイゴット!です。)

今度、ゆっくりウニでもご馳走になりながら・・・アカアシカツオドリのお話を聞かせてください!

 

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