それにしても信じられないお話です。
函館から北上して40分くらいのところに、森漁港があります。
そこで漁師をされている松崎さんという方の船に3週間前に居ついてしまった「珍鳥」。
朝な夕なにその松崎さんと一緒に漁に出かけ、「博光丸」の一員として松崎さんの良き仕事の相棒になっていました。
けれども見たことのない鳥なので、北大の教授に調べていただいたところ、南国の海に生息している「絶滅危惧種」に指定されている「アカアシカツオドリ」ということがわかりました。
けれども、9月10日朝5時半に漁に出かけようとした松崎さんが船に乗ったら「鳥君」の姿が見えなくなってしまいました。
飛んで行っちゃったのか?・・・それにしても・・・船から一歩も離れようとしない「幼鳥」のはぐれ鳥君がまた・・・はぐれ鳥君になってしまったのです。
飛べずにいた鳥君はその船でチョコチョコしていたのですが、松崎さんから毎日えさのホッケというお魚をたくさんいただき体力を回復していたようです。
10日の朝にいなくなった鳥君の安否を心配していた松崎さんです。
それが15日に親友と魚釣りをしていたところ・・・係留しているほかの漁船にちょこんと乗っかっていた「アカアシカツオドリ君」を見つけたのです。
鳥君はまた、松崎さんのもとへと帰ってきました。
喜んだ松崎さんは、その日家に連れて帰り衰弱して元気がない鳥君を獣医さんに診ていただきました。
獣医さんは「下手に注射や薬を使ってショック死したら大変なのでこのままえさをやり続けていれば大丈夫だよ」といわれたそうです。
そして、今日の北海道新聞の記事に載っていましたが、北海道地方環境事務所が保護をして、苫小牧市の同省ウトナイ湖野生鳥獣保護センターで体力などを回復させ、
南方で野生に戻す予定だそうです。
それにしても、信じられない松崎さんとアカアシカツオドリ君のお話です。
「身内と別れるようで寂しいが、頑張って帰って欲しい」とのコメントが新聞の記事に載っていました。
北海道森弁でその松崎さんのこころを代弁させていただくと・・・
「おい!おまえ・・・もう迷子にならないで・・・えさいっぺえ食って・・・きばって南の国さで・・・もう・・・ちゃんとしねばだめだぞ!・・・オレの釣ったほっけの味おぼえててくれよ!そんでも・・・別れはさびしいもんだで・・・」
どっちにしても、またふたたび松崎さんの元に鳥君が帰ってきたことは信じられない出来事です。
松崎さん良かったね!!・・・お疲れ様でした。
感動をたくさんもらっちゃいましたよ。
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