札幌でアイヌ伝統の儀式 サケの遡上を神に感謝(09/13 17:40)
アイヌ民族の伝統儀式「アシリチェップノミ」で、神々への祈りの言葉をささげる祭司ら=13日午後、札幌市中央区 |
川を遡上するサケを迎え、神の恵みに感謝するアイヌ民族の伝統儀式「アシリチェップノミ」が13日、札幌市中央区の豊平川河川敷で行われた。明治政府の禁漁政策で一度は途絶えた儀式だが、アイヌ復権運動の一環として復活し、今回で27回目の開催。
青空の下、約80人が儀式を見守った。伝統衣装を着た祭司がアイヌ語で祈りの言葉をささげた後、サケ2匹が供えられた祭壇でイナウ(木幣)にお神酒を付け、太陽や川、海など20の神々に感謝の心を伝えた。
祭主を務めた札幌市の結城幸司さん(44)は「都市化して自然が失われつつある札幌で儀式を行うことに意義がある。人が自然を守るのではなく、自然の恵みに守られているのだということを伝えたい」と話した。
北海道新聞夕刊より
(手記)
今までアイヌの歴史に無知だった私が、このようなアイヌの伝統儀式への意義が理解できるようになりました。もちろん、アイヌの方々への「思い」に比べると、ほんのさわりが理解できると言ったほうが正解かも知れません。
私たち日本人は、現代にあって民族の誇りというものを太古の昔から自分達の背中の上に感じながら生きている人の数はどのくらいいるのでしょうか?
今年の春、結城氏に「アイヌ人のアイディンティティーはきちんとあることがすばらしい!」とお伝えしました。
このような儀式や、アイヌの方々が全国で繰り広げるパフォーマンスの
文化は、本当を言えば和人からアイヌ人に呼びかける事が歴史の筋ではないかと残念に思います。
それにしても北海道に半世紀以上も住みながら、北海道の地名の80パーセントがアイヌ人の祖先の方々が命名された事の歴史の重さを今更ながら感じています。(山も湖も川も地名もすべてに意味づけがあることにアイヌ人の祖先の方々のすばらしい高い感性を感じています。)
日本のゆがんだ民族の歴史を少しでも正していけるのは「アイヌ民族」への正しい理解から始まるのだと言う事をブログを通じて強く訴えて行きたい。
すばらしき日本の先住民族アイヌ人の魂の崇高さを少しでも学びたいものです。
アイヌ史を咬めば和人となる私 (川柳)
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