ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の炭(3)

2024-10-18 20:24:31 | 水戸

輪宝墨書土器(埋蔵文化財センター 塩崎町1064-1)
 河和田城本丸部分から出土した、15世紀後半から16世紀前半に作られたという、墨書きされたかわらけだそうです。中央に大日如来をあらわす「ア」という梵字と、8本の宝剣が梵字に向いた八鋒輪宝(はっぽうりんぽう)が墨書きされているそうです。このかわらけは、河和田城内の普請の際に、地鎮具として使われたのだろうということです。

 

墨竹図(水戸市立博物館 大町3-3-20)
 大日本史の完成にたずさわった国学、歴史学者・栗田寛の掛軸だそうです。墨で描かれた墨竹図ですが、賛の漢文(写真右上)と歌(写真右下)も自身で書いていて、天皇を讃えているそうです。墨で描かれた掛軸は、床の間全体を形づくるだいじな要素の一つであるようです。

 

練炭(れんたん)作り機(大塚農民館 大塚町1223-2)
 練炭は、木炭や石炭の粉末を、レンコン状に固めた固形燃料だそうです。写真の作り機はたぶん小さな工場で使われたものなのでしょう。レンコンの穴にあたる部分ができるたくさんの縦棒が見えます。それによってできた穴は、空気を通す煙突のような役割だったのでしょう。

 

㈱ミトレン(柵町1-1-25)
 ミトレンは漢字で水戸練だそうで、「練」は練炭の略のようです。昭和15年に水戸練炭製造所という名前で創業したそうです。かつての主要取扱品だったのでしょう。

 

炭火アイロン(水戸市立博物館 大町3-3-20)
 江戸時代に使われていた、火熨斗(ひのし)という火で熱して使うコテに代わって、明治になってイギリスから炭火アイロンが入ってきたそうです。中に炭火を入れて使うそうですが、下部には空気の取り入れ口があり、とっての前には煙突がついているようです。昭和20年代ごろまで使われていたそうです。

水戸の炭(2)


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