多分、SWISS MADE だと思います。
”CHRONOMETER CORTEL”とあります。
巻き切った状態で、振ると動き出しますが、すぐに止まってしまします。テンプとアンクル、ガンギ車を中心にクリーナーで洗浄すると、動き出しました。本来は、しっかり分解掃除してグリスを差すのですが、いつもの取りあえず・・・で済ませました。
ベルトはビニールの型押しですが、まあそれなりに雰囲気があります。裏の尾錠で止める穴の開いたカ所にひび割れがあって剥がれかけていましたが、クリアーボンド(ソフト)で接着しました。
一応動き出したのですが、風防と文字盤が汚れていたので、クリーニングすることにしました。
クリーニングには、いつも通常の大きさの綿棒を使っているのですが、文字盤などの細かい箇所にはちょっと大きすぎるので、マツモトキヨシで小さい綿棒を買ってきました。
店のお姉さんに「小さい綿棒ください。」と言ったら、「赤ちゃん用の綿棒ですね。」と言われて出してくれた綿棒です。赤ちゃん用の綿棒を、腕時計のクリーニングに使うのは、ちょっと気が引けますが・・・
リグロインを使って、文字盤の汚れを拭き取ります。リグロインは油分を落としてくれますが、文字盤の汚れ落としにも、結構威力を発揮してくれます。
特に文字の線で囲われた部分に汚れが溜まっているので、ピンで掻き出します。
キレイになりました。
プラ風防をはめ込んで、見違えるようになりました。
風防は、接着剤でとめられていたようですが、劣化して簡単に外れてしまいました。UVレジンで接着することにします。
現代の時計の風防は、サファイアガラスやクリスタルガラス(ミネラルガラス)ですが、ベゼル(枠)には半透明の樹脂がパッキンとして使われています。大きさは、0.1mm単位で変わるので、うちのような超貧乏工房では、各種大きさの在庫を揃えることはできません。そこでプラ風防も含めて、UVレジンで接着しています。
UVレジンはABS樹脂のパッキンに比べて硬くてもろいですが、風防には強いテンションは掛かりませんので、とても良い代替接着剤だと思います。
たかだか文字盤のクリーニングなのですが、全く違う時計になりました・・・と思います。
ー ー
私の作業はいつも夜、食事を済ませ風呂に入った後に周りが静かになってから、おもむろに始めます。ゆったりした気分になって。すると必然的?にドリンク、特にウィスキーをやりながら・・・
最近は、黄色いラベルの”Catty Sark"がお気に入りです。本日は、ソーダ割で。
炭酸は、”WILKINSON”です。”ウィルキンソン タンサン”は、明治時代に欧米からの来訪者に対して品質の良い炭酸水を提供することがきっかけで、兵庫県の有馬で発見された炭酸泉を一般にも売り出したものです。まるで日本のペリエですね。炭酸があまりきつくなく酸味も薄くて、ウィスキーの味と香りを損なわず、ソーダ割にはピッタリ!です。
あては、ラフランスとニンジン・・・です!
~~~~~~~~~~~ *** ~~~~~~~~~~