手巻き腕時計ロイヤル・モントレスの修理 その2
時計の修理、ちょっと間が開きました。以前、巻上げができなかったロイヤル・モントレスの修理その2です。
ゼンマイのストッパーが折れてしまって、巻上げが出来ない状態でした。替えの部品、クリップが無いので、バネステンレス棒で作ることにしました。
香箱の歯車をロックするツメの部分は残っていたので、これをそのまま利用し、欠損した部分を焼きの入ったステンレス棒(0.3mmф)で作ることにしました。
ピンセットの先が残っていたツメの部分で、これにつながって円形の溝に沿って右側の孔の箇所に円形のプレートが入っていたと思われます。
この部分を作ってはめ込もうと思います。
欠損した部分を、ポンス台を使ってステンレス棒で作ります。円形の孔にはめ込む箇所を、ステンレス棒をコイル状に丸めます。折れずに上手く丸まりました。
せっかく作ったコイル、円形の溝にはめ込もうとピンセットで押し込んだら、折れてしまいました。
バネ状に小さく巻き込んだ箇所が、座屈して折れてしまいました。一度に一気に巻かないと、それを戻したりさらに巻き込んだりすると折れてしまいます。
改めて、作り直しです。円形の溝にしっかりはまり込むように、大きさを合わせて作ります。
ポンス台で使っているこのバイスは、先端部分に0.5mm程の孔が開いています。そこに0.3mmのステンレス棒を差し込んで、バイスの先端側に巻き込みます。さて今度は上手き行きますか。
おかげで、ポンス台の使い方に習熟してきました。やはりポンス台は、時計修理の必須アイテムです。
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