ブラックフェイス・スモールセコンド(SWISS MADE)
SWISS MADE のスモールセコンド「NOVORIS」7JWELLSです。
レクタンギュラー(長方形)のスモールセコンド、ブラックフェイスです。プラ風防が曇っていて傷だらけ、文字盤も腐蝕が進んでいます。針もメッキが剥がれていて、分針がグラグラです。時針は曲がっていて、スモールセコンド針にぶつかってしまいます。
ケースから取り出して、クリーニングします。プラ風防も外して、磨くことにします。ケースも文字盤も汚れています。1940年代以前のものかもしれません。
時針もまっすぐに調整しました。分針をしっかりはめ込みます。まだちょっと緩いですが、とりあえずは、大丈夫そうです。強く振ったりすると外れてしまいそうですが。
ムーブメントは、比較的きれいです。インカブロックなので1930年以降のものですね。
緩急針調節レバー周りにグリスが固まっていて、テンプの振れが持続しません。ベンジンで洗浄しました。天芯が摩耗しているようでテンプの振れが、ちょっとグラついていますが何とか動いています。
ケースはPUREなニッケルクロームで、ステンレス表示ではありません。純度の高いニッケルは錆びません。
ちょっと小さめですが、当時の腕時計はこのくらいの大きさが普通です。ベルトはそれなりの革ベルトがついていました。乾燥が進んでいて硬くなっていたので、野球のグローブなどに塗るスポーツオイルで柔らかくしました。
-追伸-
結局、長針がグラグラで付け替えることにしました。
在庫の針が長くてケースに当たってしまうので、巻き芯カッターでカットし、ヤスリで削って整えました。古い時計の2針の軸は、概ね同じ規格の太さです。
針の穴がやや大きめでしたが、とりあえずOKです。外れてしまうようであれば、金属ネジの接着剤を着けることにします。この接着剤は、ほんのわずか金属の接触面につけるだけで、空気を遮断することで固化します。
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