スギ、ヒノキ花粉の時期も終わって自転車散歩の季節です
時計やカメラの修理ばかりでは飽きてしまうし不健康でもあるので、最近は、ほぼ毎日図書館とその隣の福祉会館のカフェに出かけて本を読んでます。でも毎日同じカフェではつまらないので、新しい場所を開拓しようとBROMPTON(折りたたみ自転車)で出かけました。
青色のTREKがパンクしているので、最近はこの赤いBROMPTONに乗ってます。
取手市内の本陣通りから脇道に逸れて、旧水戸街道が続いています。新しい道標ですが、古いものに代えて立てられたものでしょう。
東京方面に「江戸与利十里八丁」、水戸方面に「水戸与利十八里三十二丁」とあります。以前から立てられていた道標に、このように書かれていたのでしょう。「与利」など、明らかに当て字ですね。昔は、このような字の使い方をしていることがあります。
道標は、この家?の玄関前スペースの道沿い角に立てられていました。
何か昔の蔵の様なデザインの家です。屋根の庇の中央に「麹」とあります。窓や玄関の雰囲気から住居のようですが、以前は蔵として使われていたものをリニューアルして、住宅として使っているのではないか・・・と勝手に想像してみました。
この家も道標も、新しいです。最近、建てられたものでしょう。それにしても、なかなかシャレたお宅ですねぇ。
で、軒下に「麹」とあるのは、取手は江戸時代から酒、お酢、味噌づくりなどが盛んでした。この家も、それに関連したものを造っていたのでしょう。でないと、わざわざ「麹」などと、家の真ん中に札を付けたりしないでしょう。
どんどん想像が膨らみます。
道標のすぐ先、水戸方面の道がL字に曲がった角に、「阿夫利神社」があります。街道は、利根川に沿って東西に延びる台地の南側に沿っています。神社はその台地の斜面中ほどに建っています。
小さな神社です。周囲の斜面にも、住宅が建て込んでいますが、昔は樹木に囲まれた木立の中の神社だったのでしょう。
寺社は昔の街道沿いにあるので、それを探して歩くと、旧街道が見つかります。この脇道も道幅が狭く、くねくね曲がっていて、ほとんど昔の道がそのまま残っています。
新規のカフェを捜しながらウロウロしていたら、沖縄の”アリアケカズラ”のような黄色い花を見つけました。そういえば、6月末からまた、沖縄に行ってきます。
”プチ”と看板があるのですが、カフェではありません。意味不明の看板です。花の名前もよく分かりませんがキンポウゲ科の”ウマノアシガタ”かもしれません。
取手宿から藤代宿へ向かう道は土地が低く地盤が良くなかったので、冠水した時などのためいくつかの脇道があります。そのうちの一つと思われる細い道沿いに、カフェの看板を見つけました。”こけ玉とトンボ玉ギャラリー”の看板も。
でも、その路地を入ってみたら・・・草生した廃屋です。看板には「営業中」とあるのに。
この細い旧道を取手方面に戻って、取手のお酒「金門」の蔵元の店に出ました。
”金門”の蔵元です。直営の酒屋も開いていますが、お客さんは、ほとんど見られません。
昔はここの酒蔵でお酒を造っていたそうですが、今は名前だけで、酒造りは他に委託しているそうです。
取手宿のお酒は、田中酒造の「君萬代」が有名ですが、田中酒造は今でも現役の酒蔵で清酒を造っています。杜氏はいないそうで、若女将が杜氏として旦那さんと一緒に酒造りをしています。
と言うことで、結局新規のカフェは見つかりませんでした。仕方がないのでいつもの福祉会館の”PANDA Cafe"に行って、おいしいICE Coffee を飲みながら、イギリス雑貨の本を読みました。
中庭のテラスには、誰もいません。広い書斎を、独り占めです。
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