グッドぐんま 2

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水・土・農ふれあい探検隊

2009年10月31日 23時04分27秒 | その他
今日は、県農村整備課が主催する「水・土・農ふれあい探検隊」に参加してきました。
この催しは平成12年度から行われており、今回で10回目。
次女が学校で配布されたチラシを見て、「行ってみたい~」というので、応募したのですが、人気のイベントらしく、抽選で落選。
しかし、キャンセルが出たということで(インフルエンザかしら?)、数日前に繰り上げ当選となり、参加できました。

今回の探検隊は『首都圏の食卓を潤す高原野菜の生産を支える農地の整備と農業用水の有効利用について学ぶ』という趣旨で赤城西麓を中心にバスで巡り、農地や農業用水施設を見学。社会科見学みたいなものです。
途中、こんにゃくいもの収穫体験とりんご狩りというお楽しみも入ります。



参加者は、親子連れ約80名。
観光バス2台で8時40分に県前橋合同庁舎を出発
行程は
県前橋合同庁舎→利根調整池(沼田市) → 未整備・整備済みの畑の見学(車中より) → コンニャクイモの収穫体験等(渋川市) → 水土里ネット赤城西麓(赤城西麓土地改良区)(渋川市)【昼食】 → リンゴ狩り(渋川市) → 白井宿(渋川市) → 道の駅こもち→坂東大堰(渋川市) → 広桃分水工(前橋市) → 県前橋合同庁舎
かなり盛りだくさんの内容

午前中は主に赤城西麓の農地整備事業についてお勉強
沼田市利根町から渋川市(旧赤城村、北橘村)、前橋市(旧富士見村)にかけての赤城西麓は、かつては水が少なく苦労して農業をしていた地域でしたが、遠く離れた根利川にダム(頭首工)を造り、そこから農業用水を畑に引くことにより、現在ではレタスなど野菜の一大生産地となっています。

根利川から取水された水はいったん沼田市利根町にある利根調整池(貯水量13万5千トン)に蓄えられ、パイプラインで受益地の畑に送られます。

利根調整池よりも高い場所に水を送るための巨大ポンプ


バスでの移動の途中で、周辺の景色を見ながら、県農村整備課の人が「未整備地は畑がいびつな形をしているし、道路も細い。整備された畑は区画が大きく整った形をして、道路も広く、大型機械を使った効率的な農業ができるようになる」と誇らしげに言っているのを聞きながら、「未整備地の方が生き物が多く住んでいそうだなぁ」と思っていた私はへそ曲がり

渋川市赤城町のこんにゃく畑で収穫体験

収穫体験といっても、トラクターで掘り出した芋の根と花芽を取り、大体のサイズ別に集めるというだけですが・・・(^^;)

群馬といえば、こんにゃく。国産のこんにゃくイモの9割が群馬県産です。特に渋川市はこんにゃく芋の生産が盛んな地域です。
こんにゃく芋は出荷サイズになるまで3~4年かかります。しかも、春に植え付け、秋に掘り出し、またその芋を翌年の春に植え付けるという作業を繰り返さなければなりません。

こんにゃく芋収穫体験の後は、隣の畑でブロッコリーの収穫


こんなにとったよ~ (当分、食卓にはブロッコリーが上がり続けることでしょう・・・)


昼食はお弁当持参ですが、おふくろ亭特製の豚汁と生芋こんにゃくなどを頂きました。
豚汁


生芋こんにゃく&漬け物

こんにゃくはあまり好きじゃないなぁという人は、是非一度、生芋で作ったこんにゃくを食べてみて下さい。
その美味しさに驚くはずです。

昼食後は赤城西麓土地改良区の用水の集中管理システム室などを見学した後に、土地改良区のすぐ隣にある、キミちゃんりんご園で、りんご狩り。

昼食後間もなかったので、さすがの私も大玉の陽光を1個食べるのが精一杯でした。
りんご狩りは昼食前の方がよいですね (^^;)

白井宿の白井堰見学の後は、「道の駅こもち」へ
ここに来たら、やっぱ、コレ
こもちたい焼き

この奥深いたい焼きについての詳細はこちら
       ↓
道の駅こもちの「こもちたい焼き」(渋川市) グッドぐんま 2007年9月28日

道の駅こもちの直売所にも、こんにゃくイモが売っていました。

赤城町の畑で収穫したのは、「あかぎおおだま」という品種でしたが、こちらで売っていたのは「はるなくろ」という品種です。この他に「みょうぎゆたか」、「みやままさり」という品種もあります。
すべて、上毛三山に由来する品種名ですね。

渋川市の国道17号線、利根川に架かる坂東橋と坂東大堰

橋のすぐ上の左岸側の崖の部分に、何か謎の建造物があるのに気付いたことはありますか?


崖に造られた秘密基地?
いえ、これは坂東大堰の取水口です。
坂東大堰は、昭和22年のカスリン台風で破壊された広桃両堰と天狗岩堰の取水施設の代わりに昭和23年から4がかりで造られた施設です。
堰の中には右岸側に水を送るためのトンネルが通っています。

本日最後の見学場所は広桃分水工
坂東大堰で取水された水は、ここで広瀬川と桃ノ木川に分かれます。

96%が広瀬川で、残りの4%が桃ノ木川へ。
鳥見やアオハダトンボの観察で、よく行っている桃ノ木川ですが、この場所は初めて見ました。桃ノ木川の最上流部ということになる訳ですが、普通の川の上流部とは様子が全く違いますね。

夕方16:35頃、前橋合同庁舎に帰着。
なかなか面白い見学ツアーでしたが、内容が盛りだくさん過ぎたかなという感じもします。
もう少し、じっくりと施設や農地などの見学や話を聞きたかったな。