昨日に続いて、上野村の渓流で見かけた虫たち。
川の辺地の流れの無い浅いワンドのようになった場所にはアカガエルの卵が産んでありました。私はカエルが大の苦手ですが、卵~オタマジャクシは大丈夫。カエルの卵を見ていると、そこに一匹のトンボが飛んできました。
ホソミオツネントンボ
こんなに早くトンボが?! と思わるかもしれませんが、このトンボは「越年とんぼ」の名前のとおり、成虫で越冬するので早春から姿を見ることができます。
成虫で越冬するよりも、卵やヤゴの状態で水の中にいる方が、寒い時期は過ごしやすいと思うのですが、生き物の世界には必ず「変わり者」がいるものですね。
川原の砂地の場所にアリジゴクの巣のような小さなくぼみを見つけました。

アリジゴクはウスバカゲロウの幼虫で、軒下等の風雨を避けられるさらさらした砂地にすり鉢状の穴を掘り、そこに落ちてきたアリなどを捕えます。
でも、このアリジゴクの巣らしきものがあったのは、おきな岩の近くですが、雨がしのげるような場所ではありません。
この穴は本当にアリジゴクの巣か? そんなことを考えていたら、近くをアリが通りかかりました。アリジゴクの巣に落ちる虫は相当運が悪いと思いますが、アリジゴクの巣の近くに佇んでいる人の近くに来てしまったアリも運の悪さでは同等です。私はそのアリを指先でつまんで・・・(以下略)
この穴は、やっぱりアリジゴクの巣でした。アリはあっという間に砂の中に引きずり込まれました。
アリジゴク

手のひらに載せても、大きな顎でアリをしっかりと咥えたままです。アリジゴクが餌にありつけるかどうかは、運次第。せっかく捕まえたアリは絶対に離さないぞっ!ということでしょうか。
もとの巣穴に戻したら、アリをくわえたまま砂の中に潜っていきました。