グッドぐんま 2

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公園の池の外来生物

2013年06月28日 23時04分35秒 | 自然観察
先日、敷島公園の池で見かけた外来生物たち

ミシシッピアカミミガメ


原産地はアメリカ合衆国から南米大陸北西部。
ペットショップで「ミドリガメ」の名前でたくさん売っているアレです。小さなうちは可愛いですが、成長して持て余したり(在来の亀より凶暴)、飼育に飽きてしまったりした無責任な飼い主が捨てた個体が野生化しています。年間の輸入量は数十万から百万匹とされており、膨大な数が現在でも野外に遺棄され続けていると推測されます。さらに繁殖力も強いので、身近な場所で見かけるカメのほとんどがアカミミガメという状況になっています。
イシガメなどの在来のカメと競合し、さらに様々な動植物を食害することにより、その地域の生態系に悪影響を与えています。
「要注意外来生物」、「世界の侵略的外来種ワースト100」、「日本の侵略的外来種ワースト100」。


ウシガエル  私はカエルが苦手なので、脂汗をかきながら撮影しました・・・(^^;)


原産地はアメリカ東部・中部、カナダ南東部。
「ブオー、ブオー」というウシに似た不気味な声で鳴いている巨大なカエル。悪食で口に入る大きさであれば、魚でも両生類でも爬虫類でも、さらには鳥でもネズミでも、種類を問わず餌にされてしまいます。
食用蛙の別名もあるように、食用として持ち込まれたものが野生化しました。
『特定外来生物』、「世界の侵略的外来種ワースト100」、「日本の侵略的外来種ワースト100」。


ソウギョ

中国原産で食用として移入されましたが、あまり美味しくないようです。
成長すると1mを軽く超える巨大魚。
「草魚」の名前のとおり、水生植物をよく食います。それで、池の除草を目的として放流されてきました。
コイツが放流されると、あっと言う間に水草はなくなり、水中は砂漠化し、多くの水生生物の生息場所を奪ってしまいます。もちろん、その水辺が希少な水生植物の生育場所だった場合は致命的な打撃を与えます。


ソウギョの移殖は厳に慎むべきでしょう。ソウギョは利根川の一部でしか自然繁殖できないので、新たに移殖しなければ、そのうち絶えます。
「要注意外来生物」、「日本の侵略的外来種ワースト100」。