過去の自分にこだわり、自分のやり方はこうだとか、自分はこういう性質だ、ということを決めずに過ごしています。
だから毎日が自己発見の連続なのです。
その中には、日常の小さなことから、人生観をかえるような重大なものまで様々あるのですが、特に大きく自己を見つけられたのは、苦難にあったときや病気を患ったときに多かったように思います。
「日野原重明先生・医師・著書生きていくあなたへより抜粋」
大阪水曜ほっと集談会一世です。
最近体調が悪く休みに本を読んでいることが多かった。
「生きていくあなたへ」この著書の中には2017年7月18日に105歳で天国に召された日野原重明先生がどうしても、私たちに遺されたかった言葉が収められています。
びっくりしたのですが日野原先生はお若い頃、赤面恐怖症に苦しみ克服されているのです。
森田先生の講話と錯覚するほど程お話が似ています。
以下「生きていくあなたへ」より
そして、ありのままでいるためには、もう一つ大切なことがあります。
無理をしない「あるがまま」でいるということだと思います。
ありのままでいられないときというのは、こうありたいという理想の自分や、こうあってほしいと願う環境と現実の間に差が生じ、悩んでいるという場合が多いのではないでしょうか。
頑張って精いっぱい生きている自分を受け入れ、その中で一生懸命やり続ける。
そしてうまくいかない環境をも受け入れるのです。
自分の努力で変えられることと、どんなに頑張っても変えられないことがある。
その変えられない現実の中で、真心をこめて生きたとき、きっと神様が働いてくださる。
そう信じて委ねるのです。
日野原先生も、かつて思想の矛盾に苦しまれ私たちと同じ経験をされたのではないでしょうか?
生活習慣病という言葉を社会に浸透させ人間ドックを推奨されるなど常に新しい医療の在り方と新しい自分自身と出会う努力を続けてこられた先生のお話を直接聴きたかったです。
先生は105歳になられても、講演で上から目線にならないようユーモアを大切にされていたそうです。
一緒に笑いあうというのは、心と心の壁をとる、一体感を生んでくれるものだといわれています。
先日寄り添い感の欠如について投稿させていただきましたが、自助グループ活動での大切なヒントをいただいた気がする一世です。
2021・1・26 一世