大阪水曜ほっと集談会一世です。
最近私は森田先生の自覚と悟りへの道を読み返している。
当初わたしは、森田療法の目指す処を行動による成果、世間基準に合わせる努力、自己中心を改め協調性を養うなどのキーワードで考えていた。
この試みは、すべて失敗した。
そうではないのだ。
森田先生は、善人になりなさいとか、努力をしなさいとか、行動して成果を上げなさい、協調性を持ちなさいなどという世間基準的な事は一切言われていない。
一生懸命仕事をすればよいのであれば、何十年も馬車馬のように仕事漬けの日々を送った私などはさしずめ表彰されても良いだろう。
さて、その結果どうなったのか?
サービス残業による過労で企業に利益をもたらし、自分の容量以上の仕事をこなそうとして心身共に疲弊したのが事実である。
更に家族との時間、趣味の時間を奪われ自らを犠牲にしストレスを増幅させた。
その時間は永遠に帰ってこない!
かつて過労死で、就職して2年目で20代の息子さんを亡くされたご両親からお話を聴いたことがあった。
とても優秀な息子さんであった。
ご本人も、ご両親もどんなに無念であった事か!
森田先生は、努力をするのも、ズボラをするのも、それ相当の応報を受ける覚悟でおりさえすれば良いのですと言われている。
ああ、何という勘違い!
冷静な判断を失うほど忙しい職場環境の中で、それはあなたが本当にやらなければならない仕事なのか?
承認欲求を満たすため労働者の権利として与えられている休日や休憩時間を犠牲にしていないか?
本来人間は向上、成長しなければならない存在なのか?
心身のバランスを崩してまで職場の人間関係や家族間の関係性をよくする必要があるのか?
次回の集談会で皆さんに意見を伺うことにしよう!
2021・1・16 一世