大阪水曜ほっと集談会一世です。
コロナ禍でメディアに登場された科学者で最も衝撃を受けた人物、それが慶応大学医学部の宮田裕章先生です。
このブラックジャックのような風貌のデータサイエンティストという肩書きの人物は、一体誰なのか?
とても興味がわいていろいろ調べてみました。
2025年大阪万博のプロデューサーも務めておられるそうです。
ところで森田博士も当時は、その風貌が大学教授というイメージとは随分かけ離れていたと言われています。
失礼ながら共通しているのは、時折垣間見る笑顔がチャーミングだという点です。
直接お会いしたことがないのであくまでも私の主観的なイメージです。
本当の知性を兼ね備えた人間というのはこのような、人物なのかもしれないと思いました。
その宮田裕章氏が教育について、問いを立てる力ということを言われていました。
すでにAIが人間の代わりにさまざまなことを代用してくれる時代に生きている私たちです。
そのような中で一つの回答を丸暗記するようなやり方は限界がきていると言われるのです。
常になぜ、なぜと質問し自分で答えを出して、さらに次のなぜを自らに問いかける。
私は森田の学習とはこのような「問いを立てる力」を発揮することではないかと思います。
以前にもご紹介しましたが森田博士の優れたところは、患者に対してはじめから結論を言うのではなく、反問し相手に考えさせるというやり方をされていたところです。
患者は悩みながらも自分で結論を出すという発想に変わっていくのです。
集談会では時々このような光景を目にします。
それは初めて参加された方が、参加を継続する中で他の会員の体験談を聞いているうちに自分で何かに気づき軌道修正をされているということです。
それはやがて森田博士の言われる人生観が変わり全治ということにもつながると思う一世です。
今日の森田博士の言葉
私の教え方は、患者の漠然たる抽象的の質問を黙殺して、それに答えず反問して、常に具体的に考えさせるようにする。
2023.10.27 一世
※宮田 裕章氏 (みやた ひろあき、 1978年 - )は、日本の研究者。
慶應義塾大学医学部 医療政策・管理学教室教授