「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

11月19日(火)20時~・11月20日14時~(ZOOM)にてリモート集談会を開催します

問いを立てる力と森田!

2023年10月26日 21時55分15秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

コロナ禍でメディアに登場された科学者で最も衝撃を受けた人物、それが慶応大学医学部の宮田裕章先生です。

このブラックジャックのような風貌のデータサイエンティストという肩書きの人物は、一体誰なのか?

とても興味がわいていろいろ調べてみました。

2025年大阪万博のプロデューサーも務めておられるそうです。

ところで森田博士も当時は、その風貌が大学教授というイメージとは随分かけ離れていたと言われています。

失礼ながら共通しているのは、時折垣間見る笑顔がチャーミングだという点です。

直接お会いしたことがないのであくまでも私の主観的なイメージです。

本当の知性を兼ね備えた人間というのはこのような、人物なのかもしれないと思いました。

その宮田裕章氏が教育について、問いを立てる力ということを言われていました。

すでにAIが人間の代わりにさまざまなことを代用してくれる時代に生きている私たちです。

そのような中で一つの回答を丸暗記するようなやり方は限界がきていると言われるのです。

常になぜ、なぜと質問し自分で答えを出して、さらに次のなぜを自らに問いかける。

私は森田の学習とはこのような「問いを立てる力」を発揮することではないかと思います。

以前にもご紹介しましたが森田博士の優れたところは、患者に対してはじめから結論を言うのではなく、反問し相手に考えさせるというやり方をされていたところです。

患者は悩みながらも自分で結論を出すという発想に変わっていくのです。

集談会では時々このような光景を目にします。

それは初めて参加された方が、参加を継続する中で他の会員の体験談を聞いているうちに自分で何かに気づき軌道修正をされているということです。

それはやがて森田博士の言われる人生観が変わり全治ということにもつながると思う一世です。

今日の森田博士の言葉

私の教え方は、患者の漠然たる抽象的の質問を黙殺して、それに答えず反問して、常に具体的に考えさせるようにする。



2023.10.27 一世

※宮田 裕章氏 (みやた ひろあき、 1978年 - )は、日本の研究者。
 慶應義塾大学医学部 医療政策・管理学教室教授  

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苦しかったら、逃げても良いのです。

2023年10月26日 08時16分34秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

苦しかったら一時的に逃げることも、休むことも必要なのです。

私も学生時代にそのような時期がありました。

ただあまり長く休んでいると神経質の自己内省が働き自分を責めるようになりますので、医療機関にかかっている方は主治医やカウンセラーと相談されて復帰の時期を見極めることが必要になると思います。

そのような復帰に向けての不安な時期こそ集談会を活用していただきたいのです。

そこには同じ体験をした仲間が待っていて、叱咤激励ではなく、共感と寄り添いに満ちた言葉であたたかく迎えてくれることでしょう。

そのような時に必要以上に復帰を求めたり行動を促されたりするのであればその集談会は森田を学ぶ場所として機能していません。

しつこいようですが森田は行動であると、恐怖突入などの言葉が誤って森田の本質のように語られることがあってはならないと強く感じます。

恐怖突入は、結果であって、恐怖突入することが森田でも、目的でもありません。

そのような一時的で不自然な行動は、長続きしません。

同じ神経質タイプであってもパニックなど不安障害には有効であっても社交不安障害には不向きなこともあります。

神経質性格でも社交的な人は陰で努力してる部分もあると思いますが、基本的には人と話したりコミュニケーションをとることがストレス解消になります。

社交不安障害の人は、人がそばに居るだけでもストレスになることがあります。

神経質者は、ビクビクハラハラ、石橋をたたいて渡るのが、正しい生き方ではないでしょうか!

サラリーマン生活で人々を観察して思うのは自分が、不得意で苦手なことは始めから手を出さない。

つまり自分の得意な分野で勝負をしているという印象です。

動物の世界がそうですね。

結果いかにも体裁を整えて堂々としている気がしますが、意外と脆い部分もあります。

神経質者はまず自分の弱いところや苦手とするところを克服しようと、スーパーマンのような自分を求めて、不可能を可能にする努力にエネルギーを費やしてしまいます。

結果能力があるにもかかわらずそれを発揮できないことがあります。

しかしそれも森田を学ぶことで努力方向の誤りが修正され適切に心が働くようになると粘り強さが発揮されます。

そして地道で誠実な人柄が職場でも趣味のサークルでも勉強会でも伝わり、やがて信頼につながります。

神経質にはさまざまな性格特徴があります。

私はその中でも自己内省が働き誠実であるということは一番の特質ではないかと思います。

すなわち無限に変化する可能性を秘めており、信頼を得やすいということは人間社会で生きて行く上で最も大きな武器ではないかと思うのです。


今日の森田博士の言葉

精神内向的というのは治らぬうちの話で治れば外向的になり、どんな仕事でもテキパキ処理できるようになります。

しかし外向的になっても一方では自己内省を失わないところが神経質の特徴でありまして、その特徴があるために罪を犯したりすることはほとんどなく、また仕事の上でも大きな失敗が少ないのであります。

また自己内省を深めることによってすぐれた学者、教育者、宗教家などになることもできるのです。

なんとすぐれた素質ではありませんか。


2023/10/26 一世






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