大阪水曜ほっと集談会一世です。
今日のブログのタイトルは、京セラの創業者で利他の心を説かれた稲盛和夫氏の著書からいただきました。
最近社会の動きが、めまぐるしく代わり、多様性や個の尊厳が問われるニュースを眼にします。
もとよりこのブログは社会問題を論ずるのが目的ではありません。
また私にはそのような能力も器もありません。
日常生活の中で得た私なりの森田の気づきを少しでも表現できればと考えています。
そのような私ですが、最近派手なCMで有名な大企業や、有名なタレントの不祥事が否応なく目に飛び込んできます。
ふと稲盛氏の「人間にとって成功さえも試練なのです」という言葉が心に刺さりました。
失敗や挫折が試練であるというのはわかります。
ではなぜ成功が試練となり得るのでしょうか?
答えは、そこに人間の品性が表れるからなのです。
私達は、失敗だけではなく、成功することにも試されているのです。
成功し、称賛され、ちやほやされた時の立ち振る舞いや行動にその人の人間性が滲み出る気がするのです。
これを自助グループに置き換えればどうでしょうか?
森田療法で立ちなおってからの所作が問われている気がするのです。
自分で立ち直って元気になったからそれで良しと、するのか?
行動が出来るようになったので集談会に参加することは、時間とお金の無駄であると考えるのか?
そこに森田をどう自分に育むかが、常に問われていると思うのです。
なぜなら、神経質症とは、効率をとことん求める病であると思うからです。
※今日の心に響く言葉
成功と失敗を比べると、私たちはどうしても成功に目を向けがちですが、両者は正反対なものとされながらも、1枚のコインの表と裏のようなものと言えます。
それは人間にとって成功も失敗も同じように試練だということです。
2024.1.15 一世
※稲盛和夫氏著
※稲盛和夫魂の言葉108
※株式会社宝島社