大阪水曜ほっと集談会一世です。
私達は､いつか人間関係の苦しみから解放される､いつかこの悩みがなくなると思いながら生活をしている。
そこから本当の人生が始まると思っている。
わたしもそう思っていた。
それまでは、仮の人生であると。
だがはたして、そのいつかは､いつどのようなカタチで訪れるのであろうか？
森田療法もアドラー心理学も共通していることがある。
それは今この瞬間から幸せになることを教えてくれているのである。
何十年も先の幸せを説いているのではない。
さらに言えば､今この瞬間を幸せだと感じられなければ、永遠に幸せなどやってこないと言っているような気がするのである。
アドラーは、人生とは連続する刹那であり、われわれは、「いま、ここ」にしか生きることが出来ないという。
そもそも計画的に､生きることなど不可能であるというのである。
では森田はどうであろうか！
現在になりきるや何度も即という言葉を多用している。
煩悩即解脱、努力即幸福などがその例である。
悩みはすなわち、そのままで自覚や悟りに通じ別物ではない。
今この瞬間努力していること、そのものが幸福なのだという。
何年も修行や学習をしなければ身につかない理論や精神療法など、どうにも胡散臭い。
いつか、いつか詐欺である。
70代や同世代の60代の知人の訃報を聞くたびに、私達の人生は､そこまで長くはないのだと思い知らされる一世です。
２０２３．１．２４ 一世
