大阪水曜ほっと集談会一世です。
コロナがまた増えています。
ワクチンを打ったからコロナにならないわけではなくて普段から感染症に対する備えは必要だと感じています。
これは心の問題についても同じことが言えるのではないでしょうか?
最近自助グループ活動を通じて少し感じることがあります。
森田療法に関心のある皆さんは、
すでに専門の医療機関やカウンセリングを受けているにもかかわらず、薬だけでは解決しない心の叫びや自分をもっと理解してほしいという願望がとても強いと感じるのです。
自分の人生を切り開きたいとか、何か道を求める心をもっておられると感じることもあります。
森田療法が有効なのは、そういう日常生活を維持しながら自分で何とかしようとする気持ちの強い方です。
心の問題はとても複雑です。
胃が痛いから胃腸薬で治めても、嫌な上司や家族の問題がそのままであると常にイライラの原因になることもあるでしょう。
例えば抗不安薬で一時的に不安な感情が薄れたとしても薬の影響で常に頭がぼんやりしていると生活や仕事にも影響が出ます。
精神療法は、薬物療法に比べて時間がかかります。
しかし苦しくても、その現実と向き合い何とかやり遂げたという経験は小さな自信を生みます。
自分ひとりでは出来なくても、同じ苦しみを経験した仲間の存在が後押ししてくれることもあるでしょう!
通院中の方は、もちろん主治医の指導には素直に従っていただきたいと思いますが、自分自身でも心の問題について専門家任せではなくて学んでいくことはとても必要ではないでしょうか。
素人が何を言うかといわれるかもしれませんが自分の大切な心と体のことです。
どんな薬を服用するか、その薬の成分について質問したり、自分で調べたりすることはとても大事なことだと思います。
それは自分の人生を本当に大切にすることにつながると思うからです。
2024/08/09 一世