大阪水曜ほっと集談会一世です。
私は全くの素人ですが、10歳の頃から心の問題に深く悩み、
心に関する書籍を読んだり、延べ30年間自助グループ活動を通じ、
心の問題で苦しむ人たちとの対話を重ねてきました。
特に森田療法に出会ってから脳科学にもとづく森田療法の科学的な裏付けを証明したいと考えてきました。
その一つがぐるぐる思考(反芻思考)に対して森田療法はとても有効であると思うのです。
コロナ禍以降、私のイメージですがぐるぐる思考で苦しむ人が増えたように感じます。
時間ができると人間はマイナス思考に陥りやすい。
特に近年はパソコン業務やスマホ依存などによりデフォルトモードネットワークと呼ばれる心のアイドリング状態に陥り脳疲労を起こす人たちが増えていると感じます。
結果として鬱やパニックなどの不安障害を生みやすい環境が、以前にまして整っているのです。
特に神経質と呼ばれる完全主義で物事を気にしやすい人たちは、理知的に混乱しやすく不安に圧倒されてしまうのです。
ではどうすれば良いのか?
森田博士は、休息は仕事の中止に非ず、仕事の転換にありといわれている。
これは思考の中にネガティブな感情が入り込むことを行動により遠ざけていると感じます。
また物そのものになるという表現もされています。
これも目の前のことに集中することで、乱れていた感覚が統合されて不安な感情が入り込むことを抑制していると思うのです。
また比較を離れて絶対になるとも書かれています。
この発想も他者や過去の自分と比べることによる無意味な落ち込みから救ってくれるのです。
脳科学の急速な進歩と共に東洋思想を背景に持つ森田療法の科学的な側面がクローズアップされることを私は心の底から歓迎しています。
※今日の森田博士の言葉
そこで私は、もっとわかりやすくするつもりで、
物そのものになるとか、
またそれは我になりきるといっても同様で、
比較を離れて、絶対になるということを意味する。
そしてそのようになるには、私は見つめるとか手を出すとか教えて、
なんでもその事に当たるようにする。
2025.1.22 一世