「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

3月19日(水)14時~・3月18日(火)20時~(ZOOM)にてリモート集談会を開催します

とらわれ、症状は私自身!

2022年07月22日 07時38分38秒 | コラム 

大阪水曜ほっと集談会一世です。

本日は、誤解を承知で思いっきり書かせていただく。

未だに症状を苦服するとか乗り越えるという発想をされる人がいる。

それが何十年も森田を学んできた自称治った人だから始末が悪い。

集談会で出会う人の中には正直、とらわれていた時の方が人間的であったと思える人がいる。

共通しているのは、妙な押し付けがあるのである。

無言の自分はこうして森田で立ち直ったという圧力。

こうすればおまえも立ち直る、どうだと言わんばかりである!

余計なお世話である。

行動を通じて社会に適合し成果を上げた自慢話も嫌いである。

まったく参考にならない。

自助グループ活動であるにも関わらず、知らず知らずの間に、教える立場になりきっている一部の何とか委員や講師にも違和感を感じる。

胡散臭い。

立ち直ったから、それがどうしたというのか?

とらわれたり、症状により生活が停滞する時期も必要ではないか?

その迷妄の時期に自分と向き合い、今までの生き方を見直すことは、無駄な時間であろうか?

私はそうは思わない。

行動、行動で感情をねじ伏せ、誤魔化す方が問題ではないか?

とらわれや症状が無くなったのは、単純に新たな欲望を見失い、社会的なプレッシャーから解放されただけではないか!

人は新しい経験や挑戦をするときには必ず緊張し、とらわれる。

その緊張やとらわれがないとすれば、その人は今を生きていない人かもしれない。

自分の症状やとらわれを過去のこととして語るあなたの言葉は、森田正馬全集をすべて暗記していたとしても、悩みの渦中にある人の心には届かない。

以下森田博士の言葉より、

神経質が、種々の症状に悩むのは、その限りなき欲望に対する過渡期であり、終には悟りに達すべき迷妄の時期である。



2022.7.22 一世

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大きなお世話と放っておく力!

2022年07月21日 05時31分32秒 | コラム 

大阪水曜ほっと集談会一世です。

昨日は大阪水曜ほっと集談会でした。

今回も本当に多くの学びがありました。

森田療法の学び方は色々ですが素直であることが一番正しい学び方かと感じました。

天邪鬼(あまのじゃく)のおまえが言うなと言われそうですが。

振りかえりますと随分、自らを欺く生き方をしてきました。

青い正義感や見栄から関わらなくても良いことに首を突っ込み自縄自縛状態の日々。

結果として、やっている割には感謝されず、余計なお世話扱いの屈辱の数々。

おかげ様で、何故とらわれるのかを理論ではなくて、何度も頭を打ちつけて学んできた私です。

最近は嫌な人間とは極力関わらない。

苦手な仕事は、得意な人間に任せる。

家族であっても、出来るだけ距離を取り依頼があればサポートするにとどめています。

さて「仕事も人間関係もうまくいく放っておく力」を早速買ってきて読みました。

ここに書かれていることは、本質は森田療法と同じであると思いました。

平易な文章の中に、多くの気付きや人間関係や生活に関する智慧が網羅されています。

※洪水のように押し寄せる情報をいったん遮断して距離を取る。

大切な判断は夜にしない。

※去る者は追わず、人との縁は人為的にコントロールできない。

※自分の力でコントロールできないことに、心やエネルギを使わずに放っておく。

気になる方は直接手に取ってお読みください。

ところでふと気が付きました。

私は最初から職場でも家庭でも人の話を聞かないので放っておかれていたという事実です。

朝4時から何の参考にもならない、わけのわからんブログを書いている私です。

放っておいてくれ!


2022.7.21 一世

※「仕事も人間関係もうまくいく放っておく力」三笠書房・知的生きかた文庫・枡野 俊明氏【著】

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森田の平等観と放っておく力!

2022年07月19日 05時46分23秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

コロナの感染爆発で81歳の両親と2歳の孫娘までコロナ陽性、大変な一週間でした。

ついつい構いたくなるのが人情ですが、自分が感染しては元も子もありません。

距離を取りながら最低限のサポートしか出来ませんでした。

日常品の買い出しなどサポートしてくれた妻には感謝です。

相変わらず多忙な日々、毎日多くの人に出会う仕事の私は、感染対策と人手不足地獄に翻弄されていました。

集談会の案内もギリギリになりました。

そのような日々ネットニュースで、ある記事を見つけました。

「仕事も人間関係もうまくいく放っておく力」知的生きかた文庫・枡野 俊明氏【著】が多くの方に読まれているそうです。

忙しすぎてまだ読めていませんが、タイトルに魅かれています。

私の生まれた昭和30年代は、貧しい上に子だくさんで、常に放っておかれる状態が普通でした。

生活の為両親は常に働いており子どもひとりひとりに構うことができず、良い意味でスルーされていました。

今はどうでしょうか?

意図的に制御しなければ、どんどん干渉してしまう、されてしまう時代です。

情報量もその手段も豊富で、即対応が求められます。

すぐにLINEが既読にならなければいじめの対象になる変な時代です。

私は最近森田療法の説く平等観にとても関心があります。

この平等観放っておくは根源的に同じではないかと感じるのです。

突き詰めれば、個々の尊重であり相手の命へのリスペクトであると感じています。

森田療法の学びが本当に深まれば森田理論を武器にした過剰なアドバイスなど無縁であるはずです。

私は理論の為の理論など一切不要だと感じています。

集談会においても、症状を訴える会員への良い意味での放っておく力が今後益々求められると思います。

ちなみに私は娘への、この放っておく力が欠如しているためこのような辛い日々です。

どうにもなりません。(泣)




2022.7.19 一世

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世界文化遺産を歩きながら考えたこと。

2022年07月12日 10時24分59秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

本日早朝激しい豪雨で目が覚めた私です。

昨日まで古都京都に滞在していました。

つかの間の心身の休息でしたが利害関係の無い楽しい友人との語らいは心癒されるには十分でした。

楽しい小旅行の後コロナ感染急増でいきなり現実に引き戻されました。

ホテルもレストランもさすが世界有数の観光地で感染症対策もきちんとされていて好感がもてました。

ところで、荘厳な世界文化遺産の西本願寺を歩きながら様々なことを考えました。

スピリチュアルな話をするつもりはございませんが、私達は目に見えない世界をもっと大切にするべきではないでしょうか?

人生もウイルスも思うようにコントロールできません。

自然崇拝や古の人々の智慧や畏敬の念など日本人が大切にしてきたことがだんだん失われている気がしました。

小賢しい効率重視の主義主張が蔓延り分断と孤立化進んでいることに危機感を感じます。

もっとゆっくり自己観察をしませんか?

明日できることは、今日はしないがモットーの一世です。

単にズボラなだけですが。(笑)

最近読んで感銘を受けた森田先生の言葉です。

神経質が、種々の症状に悩むのは、その限りなき欲望に対する過渡期であり、終には悟りに達すべき迷妄の時期である。 

それは、自分の苦悩のみを誇張して、之に執着し、自分の本来の心を自覚する事の出来ない時期である。

もし之が、ある機縁に接して、ひとたび生の欲望に対して、心機一転した時、初めてそこに、従来の苦悩が雲散霧消するのである。 


2022.7.12 一世



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私自身と出会う旅

2022年07月10日 08時11分26秒 | コラム 
 
大阪水曜ほっと集談会一世です。
 
今日から一泊二日で心癒される友人10名以上で京都を訪れます。
 
京都は、私にとって特別な場所です。
 
今から40年近く前の事です。
 
当時は全国で、各集談会主催の一泊学習会と称する学びの集いがありました。
 
会場はお寺やユースホステルなどを利用していました。
 
民宿や今で言うところの第三セクターの運営するリーズナブルな公共の施設などもよく利用していました。
 
青年時代の私は全国から参加されていたこの一泊学習会の幹事として企画や準備のお手伝いをしていました。
 
特に思い出深いのが入会したての20歳の頃にたった一人で参加した、京都にある相国寺塔頭瑞春院です。
 
作家、水上勉氏が9歳から13歳まで禅の修行に過ごしたところで有名です。

 この瑞春院時代の襖絵をモデルとした小説『雁の寺』はベストセラーになったことから瑞春院は別名を『雁の寺』とも申します。
 
今から40年近く前20歳の私は心の不安から、これからどう生きていけばよいか、何かのヒントを求めて参加したのでした。
 
この写真を見ただけで当時の孤独で、未来を描くことができかった日々を想い出し心がチクリと痛いです。
 
とらわれの最中の、今の若い方々に申し上げたい。
 
あなたが神経質者であるならば、森田療法により必ず全てが変化し、苦い思い出と共に振り返る時期が来ます!

今どんなに辛く苦しくても必ず、あなたらしさを発揮し生きている実感を感じる時が来ます。
 
それまで、時間を要しますが歩みを止めてはいけません。
 
私自身の心の旅は今もつづいているのです。
 


2022.7.10 一世
 
 
 
 
 
 
 

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