「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

3月19日(水)14時~・3月18日(火)20時~(ZOOM)にてリモート集談会を開催します

森田療法を読み解く! 第四章

2023年11月24日 09時13分39秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

森田療法を理解する上でとても大切な言葉があります。

それはズバリ平等観と差別観です。

初めて集談会に参加された方が言われることが多いのが、以下の言葉です。

このような悩みは自分だけだと思っていました。

事実私自身もそのように感じていた時期があります。

このような方が自分の体験を集談会で発表されるようになると、どんどん変化されるのです。

集談会とは、そのことを共感を持って受け入れられる場所なのです。

そしてさらに、その方の生活範囲が、拡がっていくことを感じます。

さて昨夜地元のシンガーソングライターによるライブにいってきました。

私と同世代の60代で40年以上ライブ活動を行っているといわれていました。

このような人はあまり人前で緊張しないのだと、勝手に思っていました。

ところが、よく観察すると、とても神経が細やかであることに気がつきました。

お客様への気配りやフォローは、神経質者の比ではありません。

実際ライブ活動を行う音楽家やお笑いタレントさんの中にはパニック障害を告白されている方も多いですね。

彼らはそのような細やかな神経を持っているがゆえに、人が感動する音楽を演奏したり笑わせたりすることができるのです。

ただ一つ私達と違うのは、緊張や不安を異常なこととして、取り除こうとしない事ではないでしょうか?

失敗ですら、笑いに変えて共感を生んでいるような気がするのです。

※今日の森田博士の言葉

ここで一言したいのは、治った人と治らぬ人との区別。

治らぬ人は、自分の殻に閉じこもり、城壁を築いてなかなか自分のことを発表することができない。

自分のような特殊なものは世の中にないと、ことさらに差別観を立てて、頑張っている。

人に話すことが、恥ずかしい、恐ろしい。

治った人は、夏は暑く、冬は寒い。

恥ずかしいことは恥ずかしく、苦しいことは苦しい。

世の中は、誰でも同様である、という事実を認めることができて、平等観に立つことができる。

「事実唯真」といって世の中の心の事実を、明らかに認識することができるようになる。

治らぬ人は世の中の事実に対して、近頃のいわゆる認識不足であるのである。



2023.11.24 一世

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生きていくあなたへ!

2023年11月23日 09時54分20秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

今日のタイトルは私がとても尊敬している元聖路加病院の名誉院長でクリスチャンであられた日野原重明先生の著書からいただきました。

人間関係に疲れたり、極度に落ち込んだときに読む先生の言葉は一語一語が心に染みこむようです。

その日野原先生が人が若さを保ちながら生きる上で、感動不足ということを指摘されています。

感動不足を補うためには、「過去の自分にこだわり、自分のやり方はこうだとか、自分はこういう性質だということを決めつけずに過ごしています。」といわれています。

さらに「だから毎日が自己発見の連続なのです。」と言う言葉からは、私たちの自助グループの趣旨にも近い物を感じます。

森田博士からは希望をいただき、自覚について学びました。

日野原先生からは勇気と元気をいただきました。

表現は違いますが、伝えたいメッセージはびっくりするぐらい似ているのです。

森田博士も日野原先生もその著書から若い人と話をすることをとても大切にされていた気がします。

若い人を敬う気持ちがあれば、そこには年代に関係なく学びや刺激があるのです。

※今日の心に響く言葉

名誉、お金、 地位、他人からの賞賛、そういうものに囚われているとありのままの自分というものはすぐに見えなくなってしまいます。

ありのままに生きるということは、飾ることなく、人からの評価に左右されることなく、自分に与えられた能力、環境を自分がやるべき事のために使うという難しいようでシンプルな働きなのです。

そしてありのままでいるためには、もう一つ大切なことがあります。

無理をしない「あるがまま」でいるということだと思います。

ありのままでいられないときというのは、こうありたいという理想の自分や、こうあってほしいと願う環境と現実との間に差が生じ、悩んでいるという場合が多いのではないでしょうか。

誰でもこうありたいという自分の姿があるものです。

その理想がかなわないときは、自分のことが嫌になったり、自暴自棄になったりするものです。

でも誰が受け入れてくれなくても、そのままのあなたを大切にしてほしいのです。



2023.11.23 一世
※日野原重明氏著「生きていくあなたへ」幻冬舎より

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もっと若者世代に森田を伝えたい!

2023年11月22日 06時43分10秒 | コラム 

大阪水曜ほっと集談会一世です。

若者世代を元気にしたい、何らかの形で応援したい。

それが今の私の願いです。

私自身が10代の頃友人もいなくて、孤独であったからです。

昨日は仕事で若い人に混じってただひとり60代で研修を受けていました。

とても学びがあり人に何かを伝えるためにはそれなりの隠れた努力や仕組みが必要であると感じました。

そして何よりも大切なことは、心から自分がそう思えることと、一人でやるのではなく連携です。

さてコロナ禍後の傾向としてリモートからいきなり対面に変わり社交不安、対人恐怖が増えていると言われています。

かねてより私は若者世代にもっと森田療法が伝わる方法はないかと考えてきました。

森田博士の言葉は現代でも友人がいない、孤独であるという若い世代の人たちにも必ず伝わると思いますが、その伝え方が難しいのです。

ちなみに森田博士は若い神経質者の人間関係についてこう述べられています。

自分の心を打ちあけず、人に対しておあいそもせず、義理もせず、それで「人が思いやってくれぬ」とはずいぶん無理な恨みごとといわなければなりません。

つまり人に好かれるには、それなりの工夫や努力が必要であると、当たり前のことを言われているのです。

昨夜の集談会でもそのようなテーマで話をしました。

森田博士の時代の言葉をもっと現代風にわかりやすく表現したり、アニメのような形で受け入れやすくするなど貴重な意見を頂きました。

何よりも私たちが森田を学んだことで人生観や生活全般における、交友関係が変化したことを同じ目線でわかりやすく伝えていくことの大切さを改めて感じました。

※今日の森田博士の言葉

少々苦しくともただ人並みに交際していけばよいのです。

あなたがずっと小児の時のことを思い出してごらんなさい。

幼な心でさえも、人に対して、イヤイヤながら、笑顔をしたり、人の仕事の手伝いをしたり、愛嬌を言って人に好かれたいと思ったことがあるにちがいありません。

それはまだ心が単純で神経質のヒネクレた思想が発達しなかったときだからです。



2023.11.22 一世

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直観で受け取らないと間違う.?

2023年11月21日 08時43分00秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

今日はこれから研修で半日、缶詰です。

61歳になって新入社員と一緒に研修を受けるとは思いませんでした。

笑ってしまいます。

以前は研修は嫌でしたが今は新しいことを吸収できると見方が変わりました。

ところでなんとなく、何もやりたくないなとか、なんとなくその人に会いたくないなと思うことがあります。

そのような感じを、心の声として押さえつけずに大切にしている私です。

森田博士も直観で受け取るということをいわれています。

でも今の時代ほど自分の直観を信じることが難しい時代はないと感じます。

 SNSでさまざまな情報が飛び交い何が正しいのか判断するのが困難な時代です。

今年の夏の異常な暑さも、今までの経験や予測がまったく役に立ちませんでした。

経験や世間の常識よりふと心に感じる疑問や違和感を大切にしています。

これは体の異常にも通じるのではないかと思います。

あまりにも自分がまちがって評価されたり、逆に罵倒された時ほど気をつけるようにしています。

そんなときにああこれは、何か違うなと直感で感じることがあります。

樹木希林さんは、「評価されることは危険なことです」といわれています。

そこに隙がうまれるからでしょうか?

例外として集談会では、「良くなりましたね」と言われたら、できるだけそのまま受け取ることを、お勧めします。

目標値の高い神経質者は、自分で自分を評価しないからです。

先入観や固定観念や世間常識ではなく、ふと感じる気づきや思いをこれからも大切にしたいと思います。

※今日の森田博士の言葉

たいていの人は主観的な気持ちの上でよくなるよりは、客観的な事実においてよくなる。

本人が気づくのはずっと遅い。


2023.11.21 一世



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いったん、不安と手をつないでみる!

2023年11月20日 07時52分57秒 | コラム 

大阪水曜ほっと集談会一世です。

休みになると途端に体調が悪くなる私です。

忘れていた不安や体の痛みが、どんどん出てくるのです。

一概には言えませんが神経質タイプは変化に弱いですね。

環境に適応するのに時間がかかるのです。

ところが慣れてくると粘り強くどんどん力を発揮します。

今日のタイトルは、「そのままのあなたですべてよし」ー私の森田人間学ーよりいただきました。

パクリ名人の私は、とても気に入っています。

不安と喧嘩するのではなく、かといって特別仲良くすることもできません。

とりあえず手をつないでみて、仲良くするふりをする。

そのようなイメージでしょうか?

これって、夫婦間にも応用できるはずですね?

知らんけど!

※今日の森田の言葉

自分にはいつも不安やこだわりはある。

いっぽうまがりなりにも日常生活がすすめられる。

つづけられている。

そういう状況であれば、まさにそれが「なおった」状態だ。

一般的には、それ以外に「たちなおり」のすがたはない、ともいえる。

いったん、なるべく不安と手をつないでみる。

まずはそれが、不安へのもっとも確実な対処法となるだろう。



2023.11.20 一世
「そのままのあなたですべてよし」ー私の森田人間学ー
※ 山中 和己氏著
※NPO法人生活の発見会発行


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