Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

Type4

2012-06-29 | 想い・雑感
まだ40台の方が
胃癌のために紹介されてきた

お腹を触ると
みぞおちに横たわる硬さを触れ
下腹を押さえると痛みを訴え
お腹全体がすこし張っており腹水の存在を思わせる

スキルス型の胃癌(Type4)から
すでに腹膜へがん細胞が散らばっている状態

堀江しのぶさんが20代前半で
命を落として以来
スキルスという言葉を聞いたことのある人は増えた
癌年齢といわれはじめる50代より
ずっと若い年齢で発症することの多いタイプの胃癌
思い起こせばアナウンサーの逸見政孝さんも
なくなったのは40代

思えば30年近く前
副主治医として初めて受け持った胃癌の方もスキルス
幼い子供を後に残していくことになる
若い女性だった
あの頃本人に癌と告げていたのかどうかは定かでないが
病室を訪れるのがつらかった

さあ治療を開始する
最善をつくす
薬が効果を発揮してくれることを願いつつ

腹痛

2012-06-29 | 胃の診療

「癌だといわれても、痛みも何も症状はありませんが。」と言われる患者さんがしばしばおられる。でも多くの胃癌患者さんに痛みなどの症状はない。気がつかないうちに進行していく。■胃癌と診断された患者さんが腹痛を感じている場合は、①かなりの進行癌になっている、②胃潰瘍もできておりその痛みを感じている、③胆石症その他胃癌以外の疾患による痛みを感じている、などの場合と思われる。②③で早期に胃癌が発見されれば幸運である。知らぬ間に①になっていれば完治は難しい。■やはり症状がなくても、40歳を過ぎれば、胃癌検診として内視鏡検査を受けることをお勧めする。そしてピロリ菌のチェックも。■ピロリ菌に感染している人は、胃癌発症の危険性が高まるといわれている。ピロリ菌陽性と診断されれば、その除菌治療を受けるとともに、以後の胃癌検診も継続して受けたほうが良い。その場合の検診をうける間隔は、胃の状態によって医師が指示してくれるはず。