空を見上げ雲を見ていると
刻々とその姿を変える
水分子にとってみれば
私たちに見える形などどうでもいいことなのだろうが
雲を見た人間は
手前勝手にいろいろと感想をいう
今朝見上げた空には
オオワシが見事に翼を広げ飛翔しているような
雲の集団が浮かんでいた
ごみ捨てに向かいながら
すごい!!と感激していたら
帰りには
短躯のアヒルがよちよち歩いているような形に変わっていた
どのように見えるか
人間が 私が
勝手に判断しているだけですね
雲に限らず
日々生きているあいだに起きる事象も
それぞれが勝手に判断しているだけで
絶対にどうこうという判断は
できない出来事なんでしょうね
私たちは
随分とどうでも良いことに
こだわっているのかもしれません
ライムイエローを帯びた透明な羽
2本の足でふわふわと
風に流れながら 木に止まっていた
2時間 ようやく羽が茶色帯び
セミと生まれたその責任を果たすがごとく
力振り絞り低く飛んでいった
生まれて閉じて 生まれて閉じて
繰り返すことのできる仕合せ
こだわりを生きる力に切り替えて
我は人なり を願いつつ