説明というのはなかなか難しいもので
自分で思い描いているものと
違うものが相手の頭の中には描かれているということがよくある
進行がんで治療を行う際には
さまざまな画像診断で明らかな転移巣がみられなくても
どこかに小さな転移巣が潜んでいる可能性をお話しする
そうこうするうちに
腫瘍マーカーが上昇してきたりすると
同時に行った画像検査であきらかな病変が指摘できなくても
まず再発(というか潜んでいたものが出てきた)と考える
血液データは隠しようがないので
そのまま結果をお話しするとともに
癌が潜んでいると思われることと
抗がん剤治療の必要性とを説明し
治療を開始することとなる
その治療の効果が不十分であれば
使用する薬剤を変更していく
さてこの時点で
私とすると癌の再発であることを説明済みのつもりなのだが
癌が潜んでいる = 癌がいるわけではない
と思われる方もおられるようで
お話の中で再発の自覚がないことに驚くことがある
人は信じたいように信じる
なかなか難しい
こちらも相手の反応を見ながら控えめな表現を使うのがよくないのだろうか
「再発です」
とはっきり言葉に出すべきなのだろうか
人によって望むものがちがうのでまた悩む
自分で思い描いているものと
違うものが相手の頭の中には描かれているということがよくある
進行がんで治療を行う際には
さまざまな画像診断で明らかな転移巣がみられなくても
どこかに小さな転移巣が潜んでいる可能性をお話しする
そうこうするうちに
腫瘍マーカーが上昇してきたりすると
同時に行った画像検査であきらかな病変が指摘できなくても
まず再発(というか潜んでいたものが出てきた)と考える
血液データは隠しようがないので
そのまま結果をお話しするとともに
癌が潜んでいると思われることと
抗がん剤治療の必要性とを説明し
治療を開始することとなる
その治療の効果が不十分であれば
使用する薬剤を変更していく
さてこの時点で
私とすると癌の再発であることを説明済みのつもりなのだが
癌が潜んでいる = 癌がいるわけではない
と思われる方もおられるようで
お話の中で再発の自覚がないことに驚くことがある
人は信じたいように信じる
なかなか難しい
こちらも相手の反応を見ながら控えめな表現を使うのがよくないのだろうか
「再発です」
とはっきり言葉に出すべきなのだろうか
人によって望むものがちがうのでまた悩む
再発は2度目のbad news
それも根治の希望がほとんど無くなる瞬間
伝え方にも気をつかいます
1度目はほぼ100%癌であることを伝えていますし
進行度もかなり正確に伝えます
だからこそ
再発の事実を伝えるのには
気をつかいます
ついついオブラートに包んでしまいます
難しいなぁと感じます
と云う言葉と「再発です」とでは、患者としては
全く別ものに捉えてしまいます。
文字通り、言葉が違えば別のもの・・という原則です。
それに、癌の場合は、がん細胞が血液を介してあちこちに
飛ぶというので、癌は常に血液中に「潜んでいる」と患者(私もそうです)は
思っているので、尚更、「潜んでいる」と「再発」が
同じとは考えつきません。
私も癌を患っていますが、「再発」なら「再発」と
はっきり言って戴いた方が助かります。
あ、ご挨拶が後先になりました。
最近こちらを知り、読ませていただいてます。
お医者さんのブログが多い中、鼻めがねさんのブログは
何故かとてもほっとします。
でも苦しんだり悲しんだりしながら、受け入れていくしかないのでしょうか。
かといって、しらないのは嫌ですね。
癌で亡くなった姉は、「死」を直視せざるを得ない説明を受けました。
自分のこととしても難しいです。
雲 などの一般名詞だって
それを聞いたときに頭に思い描くことは皆違います
だから説明のマニュアルはあるような無いような
その溝を埋めるのは
会話 しかないのでしょうね