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「ナンバンキセル」は他の植物の根に寄生して、そこから養分を取りながら生育する
ハマウツボ科の寄生植物で、主に寄生するのはススキやサトウキビ、ミョウガ
ギボウシ等のイネ科やカヤツリグサ科の単子葉植物であると云われ
花が咲く迄は姿が殆んど見えないので、夏から秋の開花時期に成ると
ある日突然生えてきた様に思いがちですが、生育期に茎は地際から地中に有って
鱗片状の葉を付けて寄生主の養分を吸い取って生長し、開花期になると
そこから花柄をにょっきりと伸ばして、地上に姿を見せて
花柄の先端には、ふっくらと膨らんだ萼が付いていて
そこから淡い紅紫色の花を一輪、俯きかげんに咲かせ
花は筒状の形で、先端が5つに浅く切れ込んでいるので
その姿を、昔には南蛮人と言われていたポルトガル人や
スペイン人の船員達が咥えていた、マドロスパイプに見立てて
「ナンバンギセル」の名前が付けられたと云われており
爺やは数年前に、四国在住で爺やの40年以上付き合いが有り友人である
Mさんの奥さんから、この「ナンバンキセル」の種と寄生主の「八丈ススキ」を送って貰い
初めて育てましたが、一つも花が咲かなくて上手く育てる事が出来ず
それ以降も毎年種を送って頂き、その都度花を咲かせようと挑戦していますが
花を咲かせる事が一度もなくて、残念ながら今迄連続して失敗していて
今年も種を送って頂き、種播きの時期が来ていた本日「八丈ススキ」の根元の泥を少し掘り起こして
根の部分に寄生し易い様にと種を散布し、その上へ土を被せて置きましたので
今年こそ花が咲いてくれて、実物の「ナンバンキセル」の花を見たいと思っていますが
果たしてどうなるのか、その結果が出るのを楽しみに待つ事にしました
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