日本での最初の栽培地が、滋賀県・東近江地方の伊吹山麓で
この地方が「日本のそば発祥の地」あると云われていて
ここから岐阜や信州、山梨県等の日本各地へ伝えられていったらしい
日本での最初の栽培地が、何故伊吹山麓であったのか
それは伊吹山が弥高寺・長尾寺・太平寺・観音寺の四護国寺を擁する山岳密教の霊場であり
全国の僧や山伏の集う地だったからで、山岳密教では山門への五穀持ち込みが禁じられており
山伏達はそばの栽培をする事によって、生命を繋いでいたからだと言われている
平成8年、試験的にそばの種をこの地で蒔き
以後毎年増やして、今では真っ青な秋空と緑深い伊吹山に映える
そばの白い花が秋の季節の風物詩になっている
蕎麦の花が見頃を迎えたと聞き、9月下旬にこの地を訪れ
綺麗な蕎麦の白い花は、山麓一面に咲いていたが
一緒に見られると思っていた彼岸花は、残念ながらまだ咲いてはいなかった
赤色のソバの花を咲かせる「高嶺ルビー」のルーツは
標高約4,000mのヒマラヤの山麓に咲いていた、名も無き「赤い花のソバ」で
富士山の頂上よりも標高の高いこの地域では、太陽から強烈な紫外線が降り注ぎ
また昼夜の寒暖の差も激しい為、ほとんどの作物は育つ事が出来ず
この様な厳しい自然環境から身を守る為に、「赤い花のソバ」は
その花に「アントシアニン」という赤色の「ポリフェノール」を蓄えて身体を守っていた
この場所から信州大学の教授らが持ち帰って、何年にも渡る研究の末
日本の風土に合う、赤い花のソバの品種改良をして作り上げ「高嶺ルビー」と名付け
長野県・箕輪町の「あかそばの里」等では、9月中旬過ぎ頃から
「高嶺ルビー」の花で、辺り一面が「赤い絨毯」の様に美しく染まり
「あかそば祭り」が開催され、多くの観光客やカメラマン達が訪れ大変賑わっており
最近では爺やんちの近くでも、この赤そばの花が見られる様になってきた
そして赤そばの味は、普通のソバとかなり違い少し癖があるのとコシが強く
茹でて直ぐに食べないと、ソバがくっつき易いとも云われているので
機会が有れば、どんな味がするのか一度食べてみたいと思っている
この白い花と赤い花の咲くソバの花を基にしてデジブックを作成しました。
お目に留まり、ご高覧頂ければ嬉しいです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます