
先週末に宅配便にて山形県産のさくらんぼ「佐藤錦」が届き
箱には要冷蔵と書かれていましたので、箱のまま冷蔵庫へ入れて保管して置いて
日曜日の昨日の午後に、食後のデザートとして家族揃って味わってみると
果肉が厚くて果汁がたっぷりで、甘さの中に程よい酸味が加わった
ジューシーなさくらんぼ「佐藤錦」で、チョッピリ初夏の味を味わう事が出来ました
果樹王国と呼ばれています山形県でも、特別な存在と云われる「佐藤錦」は
さくらんぼの中で最も人気が高くて、りんごを小さくした様な大粒の形で
この真紅の果実をそっとかむと、ジューシーな甘みが口の中に広がりますが
「佐藤錦」の故郷・東根市は、最上川の支流である乱川の扇状地に位置し
水捌けが良過ぎて水田には向かず、昔から畑地として利用されていましたが
明治時代の初めの頃に、当時の内務省が西洋果樹の苗木を配布し
その中にさくらんぼの木も含まれていましたが、収穫時期が「梅雨」と重なる為に
実が割れてしまい、その上日持ちもしないとあって生産量が伸びなかった時に
「新しい品種を何とか作れないものか」と、そう考えたのが「佐藤錦」の
生みの親と云われている佐藤栄助氏で、彼は事業に失敗してしまった為に
当時の東根町の中心部から南方に移り住み、広大な松林を開墾する毎日であったが
好奇心が旺盛な事に加えて果樹栽培が趣味だったので、果肉が固くて酸味のある
「ナポレオン」と甘いが保存の難しい「黄玉(きだま)」に着目して
この2品種間の交配に依って出来た種子を、発芽させて苗木を作り
そのなかで良いものを移植して、育成し続けて大正11(1922)年には
初結実をみたものの、更に選別を重ね続けて2年後には遂に最も優れた1本
即ち「佐藤錦」の原木育成に成功し、本格的に取り組んでから15年余りの
歳月が過ぎていたものの、この様にして出来たさくらんぼは、砂糖の様に甘いので
「佐藤錦」と名付けられ、ジューシーで甘味と酸味のバランスがとても良く
初夏の食卓を華やかに彩るさくらんぼが、この様にして誕生しましたと
箱の中に入っていたパンフレットに、「佐藤錦」誕生の様子が書かれていました
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